10ミリオンを狙う場合1ミリオンは捨てなければならない【小倉圭輔】


私の理論の10ミリオン狙い、前半1,2レースと後半3~5レースそれぞれ1レースずつで人気薄が1勝する組み合わせを狙う2レース荒れ狙いだが、10ミリオンを狙う場合、当然のことながら1ミリオン、1レース荒れは捨てなければならないということになる。

先週が正にそういう選択を迫られるWIN5だった。

対象2レース目に単勝オッズ1.5倍のグレーターロンドンが出走しており、無条件で勝率5割程度ある単勝オッズ1倍台馬(オッズが安ければ安いほど勝率は高い)が出走している場合には1頭で買ってもいいというのが私の理論なので、ここをこの1頭とした場合、10ミリオンを狙うなら必然的に1レース目で人気薄が勝つ組み合わせを狙うことになる。

つまり1レース目で人気薄を買い、2レース目は断然人気1頭にし、3~5レース目いずれか1レースで人気薄、残る2レースで1~3番人気馬という組み合わせを3セット買うという考え方になる。

結果1レース目が手頃な頭数だったこともあってか人気サイドの3番人気馬が勝ち対象5レース目の1つ荒れで31万という配当のWIN5になった。

1ミリオン、1つ荒れのWIN5の場合、3~5レース目のいずれかで人気薄が勝つ確率は3,4レース目が若干優位とは言えほとんど差がないのだが、個人的には印象を含め5レース目荒れの1ミリオン、1つ荒れを狙うのはあまり効率的とは考えておらず、5レース目荒れを狙うなら10ミリオン、2つ荒れを狙ったほうが出現率・配当面から効率が良いというのが基本的な考え方になる。

特に対象5レース目がGⅠなど出走馬のレベルが高い場合には強く言えるが、先週の対象5レース目は牝馬限定GⅢのハンデ戦といういかにもという条件ではあった。

予算を1万円程度で買う場合には1ミリオン狙い、それ以上で買う場合には10ミリオン狙いというのが基本的な考え方ではあるが、先週のような状況で上記のように10ミリオンを狙い、結果1ミリオン、1つ荒れだった場合に割り切れるかどうかというのもポイントだろう。

対象1レース目の出走頭数であるとか対象5レース目の条件などを考慮して臨機応変に対応できれば一番良いとは思う。

 

小倉圭輔(おぐら けいすけ)1983年新潟県生まれ。13年競馬最強の法則WEBコンテンツにて予想家デビュー。「100円均等買いでも年間回収率100%を超えられる理論・馬券術こそ正しい理論・馬券術」との考えからフラットメソッドを完成させ13年の年間回収率151%を筆頭に安定して年間回収率100%を超えている。2017年1月に夢の4億円をつかむ WIN5 戦略シート ザ・ミリオン (競馬道OnLine ポケットブックシリーズ) を発表。