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崩れる? ウオッカ神話とドバイへの道


 ウオッカが掲示板に載れませんでした。グランプリ有馬記念ではなく、GⅡの京都記念のことでした。オープンでは荷が重く、頭打ち状態が続いている15番人気のセンカクと半馬身差。今回の京都記念は、秋華賞3着以来の京都コース。4戦し2勝2着と3着。すこぶる得意としたコース。
 角居きゅう舎の村山助手は「ここを目標に栗東で調整。順調にこれました。精神面でずいぶん大人になっていますね。パワーアップした彼女を、お見せすることができると思います」といい、
 「筋肉の質がどっしりしてきた。トモが大きくなったり、しぼんだりの昨年とは違って、確実に坂路調教2本乗りの効果が出てきた」と、愛馬の成長を褒めちぎる角居調教師。それに応えて四位騎手も「今のウオッカは弾んでいるよ」と絶賛。
 日刊紙のNスポーツ紙の見出しも「ウオッカ世界仕様」と大々的にアドバルーン。そんな女王ウオッカが6着に敗退。いったい何故? 「隣りの馬のステッキにエキサイトしてしまった」とは四位騎手談。
 それにしても、昨年とは違ったスケールアップしたウオッカを見せると豪語していた陣営。それがセンカク級と接戦。これが世界仕様のウオッカでしょうか? 大きな期待をしていたウオッカファンはガッカリ。
 私は、おそらく今回もウオッカは1番人気とみていたのですが、アドマイヤオーラにわずか10円差で2番人気。それでも3・4倍の支持。多くのファンが彼女の復活、快走を期待して馬券を買い続けているのです。
 考えてみれば、昨年の宝塚記念で1番人気→8着。秋華賞1番人気→3着。ジャパンC2番人気→4着。有馬記念3番人気→11着。ことごとく期待を裏切り続けて、今回の京都記念も6着。関係者が自信を持って臨みながらこの結果。これをどう理解すればいいのでしょうか。
 やや色あせてきたウオッカ神話。史上まれにみる最高のパフォーマンスを演じた日本ダービー。そしてなんの意味も持たなかった宝塚記念の強行出走。ひょっとして、その苦しかったことが、彼女にとってトラウマのように残っているとしたら・・
 予定している3月29日、UAEのドバイで行われる「ドバイシーマクラシック」芝2,400mまであと1ヶ月です。