カギはスローと見ていたらルメールJさすがの金メダル騎乗!!

    006 夏の札幌の呼び物GⅡ「札幌記念」は、初重賞制覇を決めたネオリアリズムが逃げ切り圧勝劇。鞍上は断トツの1番人気の斬り捨て人、ルメール騎手。

単勝1.6倍のモーリス。距離2000mに不安が残るなかで、札幌の道悪馬場もあり、モーリス大丈夫なの?という声。それでも、これだけの単勝支持率。それだけモーリスの存在感は大きかったのです。

モーリス陣営にとって前走の安田記念の敗退が、きっとトラウマのように、のしかかって来る、という見方をしていました。終始折り合いを欠き逃げたロゴタイプに完敗。

それゆえ、きちんと折り合いを付けられる香港チャンピオンズマイルを圧勝したときのモレイラ騎手に依頼。ということは、積極的に前に出て行かないという戦法で来るはず、という予測がつきました。

今年の札幌記念は、マイネルミラノが新潟記念に矛先を向けたことにより、強力な逃げ馬が見あたりません。

そこへ目をつけたのがネオリアリズムのルメール騎手。「逃げ馬がいないことがわかっていたから、逃げてリラックスさせて走らせられたら・・と思ってトライさせた」とコメント。この判断がズバリ!さすがトップジョッキー。断トツの1番人気を切り捨てる一流の刺客でもあります。

戦前の予想ではレッドソロモンか、ロジチャリスが前に出て行きそうでしたが、なんとこの2頭が出遅れる、生死を分けるとんでもない失態。最後方に置かれてエンドマーク!

これで外からすーっと先頭に立ち、内から先行態勢のマイネルフロストを内に見ながらネオリアリズムが先頭に立ちます。

マイネルフロスト内から2番人気のヌーヴォレコルト。外からレッドリヴェールが仕掛けて前に出て来ました。その直後に3番人気のヤマカツエース。

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そしてモーリスは中団の外側で折り合いを重視。外からいつでもスパートできる態勢。その後はヒットザターゲットにトーセンレーヴ、ダービーフィズ。後方には内にレインボーライン、ロジチャリス、ハギノハイブリッドなどが一団。

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先頭に立ったネオリアリズムが2コーナーから少し離し気味。前半の半マイルが47秒8、1000m通過は59秒9。札幌の洋芝で稍重馬場。スローとは言えませんが、気持ちのいい走りで一人旅。2番手以下がネオリアリズムを捉まえになかなか動きません。

4角でも手応え十分に先頭でまわって来たネオリアリズム。これに気づいたモーリスのモレイラ騎手が猛然と外からスパート。懸命にステッキを入れるヌーヴォレコルト、ヤマカツエースを捉えて2番手に進出。懸命にネオリアリズムを追いましたが、セーフティーリードのネオリアリズムに並びかけるまではいきません。

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そして、逆にゴール前で息切れ気味になったモーリス。大外から猛然と追い込んで来た3歳馬レインボーラインの強襲に遭遇。なんとか2着は確保しましたが、その差はクビ。これで距離にひとつ不安が出ました。

優勝したネオリアリズムはモーリスに2馬身差。恵まれた面はあるものの圧勝劇でした。馬体がマイナス18k。余裕残しで走っていたのが、今回はキチッと仕上がって満点の仕上がり。とはいえ、1、2着は共に堀厩舎の所属。今年GⅡは4勝目。不思議なことにGIは未勝利ですが、また新たなGI候補の誕生となりました。

005 007 モーリスは距離の限界でしょうか。道悪でしょうか。課題を残して秋に向かいます。もし、秋の天皇賞に向かって来た場合、評価が難しいところです。

また4着のヌーヴォレコルトは、洋芝の道悪が応えたのか、4角手前でステッキが入っていました。

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難しい馬を乗りこなした戸崎圭太Jが重賞2連勝!!

011   003   新潟、真夏のマイル重賞「関屋記念」。今年も1番人気のマジックタイムが3着に敗退。優勝したのは3番人気のヤングマンパワー。中団の外で折り合いを付け、じっと我慢。ゴール前の勝負に徹し、先頭に立ったダノンリバティに外から並びかけると、これを見事にクビ差捉えました。

「向こう正面でレッドアリオンが行ったときに、あれについて行ってはまずい、と考えて折り合いに専念させました。それがうまく行きましたね」と、戸崎騎手。

どちらかというと、決め手の甘さが災いして、それが昨年の関屋記念の3着。京成杯AHの同タイム3着。そして今年も福島民報杯2着、谷川岳S2着と、オープンでは決め手の甘さを露呈。

それが、戸崎騎手というトップジョッキーを得て、前走の多摩川S(準オープン)に続き2連勝。昨年の2月、アーリントンC以来1年半ぶりの重賞制覇でした。

001 スタートを決めたピークトラムが内から先頭、そこをロサギガンティアのMデムーロ騎手が、手綱を押して先頭に立ちました。そこへ、外から内田博騎手が推して押してレッドアリオンが先頭に立ちます。目まぐるしい展開です。

002 前半34秒4―45秒7。新潟マイル戦にしては、緩みのない展開となりました。ロサギガンティアにダノンリバティ、ピークトラム、マイネルアウラートが好位グループ。

その後にダンスアミーガとヤングマンパワー。マジェスティハーツはいつもより早め。タガノエトワール、ラングレーは中団後方。 後方にはクラリティスカイにサトノギャラント。そしてケントオーに1番人気のマジックタイム。先頭から後方まで縦に長い展開。 3コーナーから離して逃げるレッドアリオン。2番手はロサギガンティア。3番手がダノンリバティ。そこから少し離れてピークトラム。その直後で満を持すダンスアミーガとヤングマンパワー。

長い直線でじんわりとレッドアリオンに近づくロサギガンティア。それを見てダノンリバティも差を詰めにかかります。

004 005 そして、ラスト200m。ロサギガンティアが先頭に変わると、すぐさまダノンリバティが外から並びかけて来ました。それを見て接近するダンスアミーガ。

その時でした。力強い勢いでヤングマンパワーが接近。ダノンリバティが先頭に立ちかけたときに、頭の高い走法でヤングマンパワーが並びかけて来ました。抵抗するダノンリバティの外から力強く伸びてクビ差抜け出し待望の重賞制覇。

007 また、ゴール前で凄い脚で伸びて来たのがマジックタイム。後方から直線一番のラスト33秒1という最速タイムを計時。とはいえ縦長の展開でマジックタイムには厳しい展開でした。

一方、解せないのがロサギガンティアのMデムーロの騎乗法。ピークトラムが先頭に立ったときに、何故、追いかけて先頭を奪ったのでしょう。そこで、じっと我慢していたら、決め手のある馬なので、もう少し違った結果になったはずです。それに加えて、1400mを中心に走ってきた馬なので、今回の新潟外回りの1600mでは、末脚温存ということを念頭に騎乗すべきだったような気がします。

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