あくまでも1番人気の武豊騎手はシビアだった・・

1番人気は まず勝てない!と言われた真夏のハンデ戦「小倉記念」。過去10年、1番人気の優勝はゼロ。 そんなことを知ってか知らずか、武豊騎手は1番人気のトリオンフに初騎乗。完璧なまでに、非常なまでに果敢に打って出て、57kのトップハンデを無事克服。堂々と1番人気に応えて圧勝となりました。

池江厩舎が3頭出し。その内の1頭で鳴尾記念をレコード勝ちしたストロングタイタンが前に出て行かず、待機策で末脚に賭けるという池江師。

となると、押し出されるようにしてマウントゴールドが先頭。この馬のペースで一人旅になることは間違いなしと◎で予想。まず滅多なことでは大崩れしないトリオンフが相手とみました。

ところが、トリオンフは私が考えるよりも、もっと果敢に攻めて来ました。トリオンフは抜群のスタートを利かせて先頭に立つ構え。そこを仕掛けて先頭に立ったのがマウントゴールド。ところが、武豊騎手のトリオンフは、そうやすやすとは逃さないぞ!とばかりに、ピッタリと逃げるマウントゴールドについて来るのです。

このトリオンフを目標にMデムーロ騎手が騎乗する2番人気のサトノクロニクルが、仕掛けながら好位でトリオンフの動きをマークしています。そして、4番人気のストロングタイタンはストーンウェアと並んで好位から中団をキープ。後方にはスタートが甘かった3番人気のサンマルティン。マイネルサージュにメドウラーク。

 1000m通過が60秒ジャスト。絶好の馬場コンディション。考えていたようにスローペース。そのことを承知で武豊騎手はピッタリと2番手。緩いペースながら逃げているマウントゴールドにとっては、常にプレッシャーを感じながらの逃げとなりました。

そして、ラスト11秒台前半にペースアップした3コーナー過ぎ、武豊トリオンフが動きました。マウントゴールドに並びかけたのです。慌てた浜中マウントゴールド。4コーナーでは内のマウントゴールドを捉えて先頭。懸命に盛り返そうとするマウントゴールド。ラスト3ハロンは11秒1-10秒9-11秒5の決着。高速33秒5の争いです。直線抜け出したトリオンフ。なんとしても付いて行きたいマウントゴールド。

勢いから完全に勝負あり!2着争いに絞られました。マウントゴールドが頑張って2着を死守するかな、とも思えましたが、じわじわ伸びて来たサトノクロニクルが並んだところがゴールでした。

優勝はトリオンフ。3馬身離れて2着にサトノクロニクル。惜しいかなクビ差遅れてマウントゴールド。

以下、レイホーロマンス、ストーンウェアと続きました。サンマルティンは7着。ストロングタイタンは心房細動で離れた最後方で入線。 それにしても、背後に2番人気のサトノクロニクルが控えているのに、4コーナー手前で強気に先頭に立ったトリオンフ。私の◎マウントゴールドがからすれば、もう少し楽に逃がしてくれてもいいじゃないの、と言う思いが残ります。

そこにはシビアな武豊騎手がいました。それとも武豊騎手は、浜中騎手が嫌いなのではないか、なんてゲスの勘ぐりをしたくなります。

1分56秒9のレコード。いよいよ時代は高速化の傾向を益々強めていることは確かです。

おお完璧!圧巻の一直線の鬼、D・プリンセス圧倒!!

夏の新潟の目玉的一戦「アイビスサマーダッシュ」。まさに新潟ならではの直線1000mの絶対的スプリントの争い。

1番人気は春の新潟、1000mの駿風S、韋駄天Sを圧勝したダイメイプリンセス。その適応力から単勝2.7倍。そして2番人気が同じ森田厩舎の快速ラブカンプー。鞍上にはMデムーロ騎手。

スタートと同時に飛び出したラブカンプー。内からアクティブミノル、外からレッドラウダ、間からはレジーナフォルテ、外にはナインテイルズ。一番外の好位にペイシャフェリシタがいます。ダイメイプリンセスはそれらの動きを見るようなポジションで、スパートのタイミングを窺います。

馬場中央のラブカンプーを先頭に、全体的に内から外に一団が寄せるように流れて行きます。

11秒8-10秒0-10秒3-10秒1。まさに緩みない流れです。3ハロンが32秒1。いつもの年と同じようなペース。ラブカンプーの直後の内にレジーナフォルテ。それに内から並ぼうとするアクティブミノル。外から懸命に追走するレッドラウダ。

またラブカンプーを外から追う形でペイシャフェリシタ、その背後にナインテイルズ。その後ろで余裕綽々のダイメイプリンセス。どこを割って入ろうか、と鞍上の秋山騎手。

その後ろにラインスピリット。さらに後方には末脚に賭けるカラクレナイに、クラウンアイリスと出遅れたベストマッチョ。

ラスト100m。先頭のラブカンプーを後続は必死に追いかけます。懸命に馬体を併せようとするレジーナフォンテン。外からジワジワとナインテイルズが肉迫。内のアクティブミノルは後退。 そのときでした。ゴーサインが出たダイメイプリンセスが仕掛けて、前を行くレジーナフォンテンと、その外のラブカンプーの間を突き進んできました。勢いは完全にダイメイプリンセス。逃げるラブカンプーを捉えて一気に抜け出すと、そのままの脚勢でゴールへまっしぐら。53秒8、ラスト31秒8。圧巻のパフォーマンスでした。 2着は逃げ粘ったラブカンプー。そして自己主張するかのように末脚に磨きかけていたナインテイルズが、レジ-ナフォルテを捉えて3着でゴールイン。

ラインスピリットが5着に入り、3番人気のペイシャフェリシタはジリ貧で11着に後退。カラクレナイが内から差を詰めて6着。 私が注目していたベストマッチョ。確かに初芝という不利はありましたが、スタートで出遅れて最後方。そこから大野騎手が慌てて追うと、バランスを崩しフォームがバラバラ。ダートで32秒台のダッシュ力を持つ馬。こう言うこともあるかな、と考えていましたが、あまりにも不甲斐ない内容でした。

優勝したダイメイプリンセス。これで新潟1000mは3戦3勝。秋のスプリンターズSに駒を進めて来ると思われますが、きゅう舎では1000mがベスト。1200mは少し長いとコメントします。いずれにしてもスプリンターズSが見物です。