
注目のクラシック2冠目、3歳の頂点
「日本ダービー」は、レーン
騎手が騎乗する
タスティエーラ(4番人気)が、好ポジションの4、5番手から直線坂上で先頭。激しく詰め寄って来たソール
オリエンス(1番人気)、その外からハーツ
コンチェルト、内から詰め寄るベラジオオペラを、何とか際どく振り切り待望のGI制覇!クビ差勝ち。

そこには、初コンビで大舞台に立ったレーン
騎手とタスティエーラが、手を振った先のスタンドの多くのファンから喝采を受けていました。
日本ダービーは
皐月賞を制したソール
オリエンスが単勝1.8倍という圧倒的な人気。
オークスの
リバティアイランドに続くか、と思われましたが、
皐月賞のような大外一気の切れ味が見られませんでした。
外から主導権を取ったパクスオトマニカの
田辺騎手が、他の馬が追いかけて来ないと見るや、逃げ脚を伸ばして2番手以下を大きく離して行きます。前半の5ハロンが60秒4。平均したペースで展開。離れた2番手のホウオウ
ビスケット以下の後続はスローで折り合いに専念。

この流れでソール
オリエンスも好位で展開するタスティエーラをマークする形で、直後のインを追走。こうなると、前々で流れに乗り経済コースを走れた馬に有利な展開。

その結果はスローペースにありがちな大接戦。タスティエーラが早目に抜け出したぶんゴール前で後続が殺到。ソール
オリエンスが外から、その外にハーツ
コンチェルト。タスティエーラの内からベラジオオペラ。クビ・ハナ・ハナ差。10着のフリームファクシまで0秒5差。

思えば、
オークスで優勝した
リバティアイランドが余力を残して2分23秒1だったのに対して2分25秒2。B→Cコースに変わったとは言え、
オークスの
リバティアイランドの凄さを再認識。

一方で、歩くようにゴールに入って来たのが2番人気のスキルヴィング。ゴールに入った後、下馬したルメール
騎手も心配そうにしていたところ、1コーナー手前付近でフラフラと崩れるように転倒。意識が戻らないまま、その短い生涯にピリオドを打ちました。
あまりにも悲しすぎる結末。急性心不全でした。おそらくスキルヴィングに、なんらかの兆候があったと思われます。人がそれに気づいて上げられなかったのでしょう。
本馬場に入場する前に心拍数、心音検査くらい短時間で出来るシステムなどの対策が求められます。悲しい結末を生まないために・・。競走馬のために・・。
