共同通信杯で単勝1・5倍のサダムイダテン(安藤勝騎手)が5着に敗退し、きさらぎ賞では2・3倍のブラックシェル(武豊騎手)がよもやの7着。春のクラシック、GIに向かう3歳戦線にとって、一戦一戦が重要な意味を持っていますが、そんなところに桜花賞の最有力馬がアーリントンCに登場。その内容いかんでは桜花賞優勝決定!という声も上がったほどでした。
ポルトフィーノ。母が歴史的な女傑のエアグルーヴ。姉にエリザベス女王杯を2勝もしたアドマイヤグルーヴ。また父が今人気沸騰中のクロフネ。絵に描いたような超良血。それでもって、注目のデビュー戦が余裕の5馬身差のワンサイド。これでクラシック候補は決まり。更に、それに輪をかけて印象付けたのが、長期休養あけの出走だったOPエルフィンSでした。ここでも相手を子供扱いするような独壇場の強さで圧倒。
角居調教師も「この馬だけは失敗させられない」と、ウオッカを意識しているようなしていないような発言。
ところが、彼女には大きな課題があったのです。過去2戦の横綱相撲は楽に先手を取って、そのままマイペースに持ち込み、後続を突き放すといった、いわゆるワンパターン的なレース。主導権を取れなかった場合、どんな結果が待っているのか、圧倒的な1番人気に推されたものの不安は駆け巡ります。
そして、結果は8着と驚きの大敗。ダンツキッスイに主導権を取られて、仕方なく好位置に控える形。前に行きたくて仕方がない、と言わんばかりに武豊騎手の手綱をしっかり噛んで、掛かり気味に行こうとするポルトフィーノ。勝負どころの4角で3、4番手を確保。直線は武豊騎手がステッキを入れるものの、彼女の闘争心は外から馬体を併せられた時点で消滅。馬群の中に沈んでしまいました。
武豊騎手は「ムキになって走っていた。課題がはっきりわかったので、対策を立てて巻き返したい」と、闘志を燃やしています。
いずれにしても、次走は桜花賞一本とか。春先の重要な基幹重賞で、次々敗退する圧倒的な1番人気馬。これから1週1週目を離せなくなりました。
今週はまたもや2戦2勝のクラシックを左右する横綱級大器、フサイチアソートが昨秋の東スポ杯2歳S優勝以来、満を持して出走。右回り、初めての中山急坂、未知の課題を残しての登板。本当に大丈夫でしょうか。
1・7倍ポルトフィーノのお前もか!(T_T)
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