温泉通の方でなくとも、「鐘山苑」という名前を知っている方も多くいる超有名、温泉旅館というのかホテル。なんでも、新聞、雑誌、テレビ等のアンケートで、ベスト・スリーに入る温泉旅館なのです。
先日、この噂の鐘山苑に行ってきました。電車を乗り継いで、中央線、大月駅で富士急に乗り換え、富士急ハイランドのひとつ前の駅が、目指す富士吉田駅。あいにく雨模様で辺りにガスがかかっているようで、見晴らしがききません。
ここから車で10分くらい。鐘山苑からの迎えの車にひょいと乗ると、流暢に解説してくれる運転手さん。ほどなくして、そこは鐘山苑でした。
外のほのかな暗さのなかに、輝くきらびやかな照明。案内されるままに階段を昇り、深紅の絨毯を上がると、正面玄関内のフロント前。天井が高く、一見して豪華絢爛な造り。大広間に行く途中で、ひょいと外に目をやると、おお!と思わず声が出てしまう素晴らしき景観。なんと日本庭園が目の前に広がっているのです。ドーンと左から右にワイドの庭園。海抜があるせいか、遅咲きの桜が辺りをピンク色に染めています。
この日は、沢山の保育士さんの前で、少しおしゃべりをして下さいということで、食事会の前に、私の体験、経験話しをさせて頂きました。私の前に話された方が、ガバゴンこと、教育評論家の阿部進先生。なにか恐れ多くて恐縮恐縮の心境。
食事会で舌鼓を打ち、カラオケ大会で盛り上がって、いざ温泉へ。ところが、温泉がいくつもあって迷うことしきり。飛び込んだのが庭園岩風呂。ここで空を見上げながら入るのも良かったのですが、大浴場わきにある露天風呂から覗く、あの広大な日本庭園が、照明に浮き出て、筆舌しがたいほどの絶景ロケーション。1時間以上も入っていても上せなかったのは、露天風呂だったからかも。早朝も再びチャレンジ。朝の展望も格別。デジカメを手に、露天風呂に向かったのは良かったのですが、入浴されているお客の迷惑を考えて、これは断念。
和洋中とふんだんにある数々の朝食バイキング。おそらく100種類以上はあるはずです。ここで、たらふく食べて、外に出ると、かすかに雲の合間から見え隠れする残雪を頂いた富士山。その鐘山苑を後にしたのは程なくでしたが、何か後ろ髪を引かれる思いでした・・・。
春雨で富士は見えずとも、湯けむりの向うに
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