小倉記念はしごく順当な結果となりました。2番人気のドリームジャーニーが復活を告げる快走。2着の1番人気ダイシングロウに3馬身差のワンサイド劇。勝ち時計は2年前の優勝馬スウィフトカレントが計時した1分57秒8に、0秒1肉薄する1分57秒9。ラスト34秒4の内容からも出色の内容です。
もっとも、ドリームジャーニーは朝日杯FSを優勝したGI馬。弥生賞3着、ダービー5着。そして菊花賞5着。4歳世代を代表する実力馬なのです。
「ピッチ走法だから長距離は向かないかも・・」と、語っていたのは菊花賞で騎乗した武豊騎手。小倉とはいえトップハンデを背負い、2,000mで圧勝した自信は、秋の天皇賞に向け大きな弾みとなりそうです。
ダイシングロウは少しかわいそうな2着でした。目下2連勝で、初めて臨んだ重賞で1番人気。七夕賞で逃げ切りを決めたミヤビランベリの単騎逃げ。後方待機のダイシングロウの川田騎手は、当然ながら頭にあったはずです。それで、3角から捲くり気味の仕掛けになったのか、直後に控えたドリームジャーニーの餌食。これは当然だなあ、と思っていたら、
「3角手前で下がってきた馬がいたので外に出したら、そこでハミを取って、一気に行ってしまった。GI馬とハンデが1Kしかなかったし、良く走っているのですが・・」と、残念そうな川田騎手。それでも1分58秒4は過去10年で、3番目に速い時計。次走は新潟記念でしょうか? 楽しみな馬です。
ところで、度肝を抜いたのは3着の11番人気ケンブリッジレーザ。52Kのハンデに恵まれたとはいえ、大外からゴール前で矢のように飛び込んで来ました。3月に1,000万を鼻差勝ち。それから4戦目で重賞3着。
前走の準OP博多S6着。優勝したダイシングロウから1秒も離され、当時2着のグロリアスウィークとも勝負あった、の観。こういったケースはローカルの重賞だからこそでしょうか。
4着のヴィータローザが3着のケンブリッジレーザから2馬身も離され、ハンデ戦なのに、あまりにも後続馬のひどい凡走ぶりに衝撃。注目の牝馬で昨年の小倉記念優勝馬サンレイジャスパーが9着。昨秋の秋華賞でウオッカに先着したレインダンスが13着。牝馬は一旦調子を崩すと、快復に手間取ったり、不振のまま競走生活を終えてしまったりするものですが、この2頭はこれからどんな運命が待ち受けているのでしょうか。
いずれにしても、3着ケンブリッジレーザの他の馬に与えた影響は少なくありません。
ケンブリッジの好走は何をもたらしたのか!?
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