もともと大物的な馬が出ていない函館2歳S。最近では2年前に2着だったローレルゲレイロ(NHKマイルC2着、東京新聞杯1着、阪急杯1着)くらいなもの。そのローレルゲレイロが2着だったときの優勝馬がニシノチャーミー。時計が1分10秒3で、レースの上がり3ハロンが36秒1でした。
さて、今年はキャリア1戦のフィフスペトルが、ラベンダー賞を独走したナムラミーティア以下を2馬身半差突き放して優勝。さすが期待の新種牡馬キングカメハメハ産駒。注目の時計が1分10秒7で、レースの上がりが37秒1。フィフスペトル自身はラスト36秒4で決めているものの、一昨年のニシノチャーミーに比較して、なんとも物足りない時計内容。しかも、2着のナムラミーティアが1分11秒1はあまりにも平凡。3着のアイアンデュークが、そこからまた1馬身半差で1分11秒3。勝ち馬はともかく2着以下から、桧舞台に出世するような馬は、やや期待薄かも知れません。
ところで、同じ日には新潟で、伝統の関屋記念が行われました。優勝は断然の人気に推されたマルカシェンク。1番人気だったダービー卿チャレンジTで8着以来の実戦。順調に使われてきている馬が、あまりにも信頼がないことから、前走8着でもマルカに人気が集中。結果、この読みは大正解で直線大外から矢のような脚で突き抜けました。
計時した1分32秒8は、現在の新潟競馬場にオープンしてからでは、一番遅いタイムです。できれば、1分32秒台前半でフィニッシュして欲しかった、というのが正直な気持ちです。5番人気のリザーブカードが2着。7番人気の長期休養明けマシュリクが5着。
逆に2連勝で2番人気だったフサイチアウステルが6着、3番人気トップオブツヨシが8着。スローの展開がこういった結末を生んだとはいえ、準OP新潟日報賞のバトルバニヤンのマイル1分32秒8と同タイム。
ただし、優勝したマルカシェンクはラスト3Fハロンが32秒3。かなりの超高速破壊力を披露。これはこれで収穫のあった一戦でした。
ともあれ、今年も猛暑の中で一戦で、この後の反動が気がかり。できるならマルカシェンクには、秋を考えて充電。毎日王冠からスタートさせてあげたい気持ちです。