予想をしている私にとって、それは涙が出るくらい嬉しいレースとなりました。そうです、アルゼンチン共和国杯です。
熟考に熟考を重ねた◎アスカクリチャンが見事にアルゼンチン共和国杯を快勝!2着には当面の相手と見たアドマイヤラクティ。3着に当初は本命候補だったルルーシュが入り◎〇▲の大本線で決着。予想をしている者にとって感動の結末となりました。
予想には決め手になるレースがありますが、今回は直前のアイルランドTでした。59Kの斤量を背負って、超スローの展開。一瞬の鋭さに欠けるアスカクリチャンには最悪の状況。しかも、レースでは6、7番手で追走していたのですが、直線ではさすがに59Kを背負っていたぶん、咄嗟の反応が鈍く、ラスト400mの地点で最後方。そこから今まで見たこともないようなアスカクリチャンがいたのです。優勝したレインスティックと首差2着のサトノギャラントに、ゴール寸前で猛然と肉薄していたのです。わずか0秒2差届かず4着でしたが、最後の勢いはどの馬よりも一番。
距離の2500mは初めてでしたが、もの凄いスタミナを要求された不良馬場の札幌記念で2着だったことから、血を超えるエネルギーのようなものを感じ取っていました。
予想通りコスモラピュタとモズが飛ばします。この2頭は引きつけた先行では、まず東京が舞台となると待機馬の餌食。できるだけ後続馬を離そうとするので超スローは考えづらい。これを追いかけるシゲルササグリ、ニューダイアスティにも厳しい展開と踏んでいたら、まさにその通りの展開でした。
直線に入り先行した各馬の脚色がもう一つの局面になったところで、好位置のルルーシュが内から一気に抜け出しラストスパート。中団から好位置に接近してきたアスカクリチャンが一旦、外に出そうとしたのですが、無理で仕方なく最内を突いて猛然とルルーシュを追います。大外から鋭く追い込んで来たアドマイヤラクティ。
ゴール前でルルーシュを捉えると一気に抜け出したアスカクリチャン。100勝にあと1勝と迫る戸崎圭太騎手の追い出しに応えるかのようにアスカクリチャンがグーンと伸びて優勝。外から追い込んだアドアイヤラクティが懸命に頑張るルルーシュを捉えて2着。
思わず私も「圭太、圭太の連呼」でガッツポーズ。単勝1270円。馬単1万2060円。馬連5050円。3連複8250円。3連単7万1300円。嬉しい配当が並び、自然に笑みがこぼれます。
まあ、この結果でいいのですが、4着に突っ込んで来たコスモロビンが△印。10番人気だったので仮に3着に入ると3連単が24万台の高額配当。まあ、今回の結果で良しなのですが・・。
レース後、戸崎騎手と談笑。「位置取りはあのポジションで良かったの?」
「いや、もう少し前が欲しかったですね。前に入られちゃいましたから・・」
続けて「凄いスタミナがありますよ。2500mも問題なかったですね」
「ジャパンCに決まっている馬はいるの?」
「いや、まだ決まっていません」
「じゃ、もしアスカクリチャンが行くとなると・・」
「そうですね、もし、乗せてもらえるならぜひ乗りたいです」と、胸を膨らましていました。
購買価格が210万円のアスカクリチャン。いよいよ天下獲りを目指します。