この日、京都では「ジャパンCダート」に大きな影響を及ぼす「みやこS」が行われました。
数分前の「アルゼンチン共和国杯」。アスカクリチャンの感動走に酔いしれている間もなく、私の目はテレビの画面に吸い寄せられていたのです。
前日の土曜日のこと。何気なしに前方を見ると懐かしい人がそこにいました。麻雀漫画で有名な片山まさゆきさんでした。
思わず「片山さん!」と声をかけていました。
「片山さん、お久しぶりです!アベコーです」
「おお、アベコーさん。懐かしいですねー」
「10年、いや、20年ぶりくらいですよね」
「そうか、そんなになりますか」と片山さん。
雑誌「近代麻雀」の特集で対戦して以来のことでした。
「片山さん、今日はどうされたのですか?」
「今日はグリーンチャンネルの収録できたのですが、なんか分からなくて・・。アベコーさん教えて下さい」と、頭を掻く片山さん。
そこで、私は急ぎ時間が迫っているアルテミスSを「◎バウンスシャッセ〇マーブルカテドラル」で推奨。ところが、結果は10着と1着。なにか申し訳ない気持ちでいると、帰り際に片山さんと遭遇。
「片山さん、残念な結果ですみません。あっそうだ、明日いいのがあるので、是非持って行って下さい」と、急ぎ私は手にしていた競馬専門紙にあるアルゼンチン共和国杯でアスカクリチャンに◎を書き込み、みやこSのブライトラインに◎を書いて、片山さんに手渡しました。
「自信がありますので・・」というと、
「どうもありがとうございます。じゃ、また・・」と、引き上げて行きました。
そして、日曜日の「みやこS」を迎えることになったのです。1番人気はローマンレジェンド。2番人気は今年GIフェブラリーS、東海S連勝。南部杯4着をひと叩きしたグレープブランデーだろう、と考えていたら、なんと函館のエルムS3着以来の実戦となるブライトライン。これが2番人気に浮上。これは意外でした。福永騎手人気か?
意外といえば〇に推したレパードSを圧勝のインカンテーションが7番人気だったのです。
データ的に逃げ、先行馬が有利のみやこS。京都ダート1800mの特性。しかも、今回は有力馬が後方待機。これは先行できるブライトライン、自在の脚があるインカンテーションにとって有利と推察。
これが大正解でした。インからレッドクラウディアが突っ張り気味に先行。このため逃げ一手のアイファーソングが外から何が何でも逃げる構えを崩さず、2頭が3番手以下を離し気味に飛ばします。
この流れに楽々3番手のブライトラインが抜群の手応えで追走。これを中団の前方の位置でローマンレジェンドとインカンテーション。
4角手前であまりの手応えの良さに福永ブライトラインが動きます。アッサリと先頭に立つと、直線に入り突き放しにかかります。4角でサーっと浮上したローマンレジェンドとインカンテーション。ブライトラインを追います。一気に押し切りを図るブライトライン。外から2頭が急接近。そこから二の足を駆使して踏ん張るブライトライン。ここでローマンレジェンドが脱落。激しく追い上げるインカンテーションが馬体を併せたところがゴールでした。
結果はハナ差でブライトラインが優勝。私の◎〇で1、2着。3着がローマンレジェンド。馬連3200円で馬単5000円。3連複も5000円。3連単が2万8290円と嬉しい配当が並びます。
再びガッツポーズ!ありがとうブライトライン、そしてインカンテーション!会心の◎〇☆予想でした。ああ、今日はなんといういい日だろう。
片山まさゆきさんに、この感動は届いたでしょうか?!