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皐月賞最終便はワン・ツーを決めた520K台パワーさく裂!!


 桜の開花とともにすぐ足元まで迫ってきた「皐月賞」。その最終便とも言うべき「スプリングS」が行われました。

 前日には阪神で同じく皐月賞トライアルの「若葉S」があり、アドマイヤデウスと、ウインフルブルームの人気2頭が皐月賞の出走権をゲット。

 そして、スプリングSには注目の1頭が出走してきました。昨年の3歳チャンプ、朝日杯FSを制したアジアエクスプレス。3ヶ月ぶりの実戦であることから、ここは叩き台と見る向きも少なくなかったのですが、単勝オッズは2.3倍。1番人気でした。

 ちなみに2番人気は共同通信杯でイスラボニータの2着ベルキャニオン。そして500万を圧勝したロサギガンティアが3番人気で続いていました。

 朝日杯FSでは後方待機から直線外一気!突き抜けたその強さ。アジアエクスプレスには初芝とは思えぬ迫力。クラシックの予感を感じ取ったものです。

 とはいえ、皐月賞出走権は賞金的にパスしており、520K台の大型馬でもあることから、本番に向けて余裕残しの造りと推察。で、私が選んだのがモーリス。昨秋、京都のデビュー戦でレコード勝ち。それも1000万クラスに匹敵する破格のタイム。1番人気で出遅れた京王杯2歳Sではラスト33秒1で肉薄。素質の片鱗を見せつけました。ただし、大飛びであることから、中山の4つのコーナーをどう乗り切るのか、やや不安も背負った思いもありました。

 さて、スタートでスタンドから、ああ、と溜め息が漏れたのが、2番枠のロサギガンティア。ポツンと取り残されたのです。

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まず飛び出したのがシベリアンタイガー。これをナスノアオバが追う形。1コーナーに向かって2頭が3番手以下を離し気味に引っ張ります。中団の内にロサギガンティア。うまいことに開いたラチ沿いをスルスルと中団に進出。その少し前にアジアエクスプレスが外目を追走。ベルキャニオン、クラリティシチーが並ぶようにロサギガンティアの外側につきます。その直後のインにはモーリス。

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前半の3ハロンが35秒8、そして半マイル通過が48秒2。1000m通過が60秒3で、現在の中山はパワーを要求される馬場コンディション。平均的なペースです。

3コーナーをシベリアンタイガーと2番手のナスノアオバが後続を離したまま飛ばします。3番手にリーゼントクロス。ロサギガンティアが内ラチをピッタリに5番手で直後にアジアエクスプレス。中団外にクラリティシチー。そしてモーリスとベルキャニオンが後方。一団の展開です。

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4コーナーをシベリアンタイガーに並びかけたナスノアオバが先頭に立ちかけたのですがリーゼントクロスがこれを捉えにかかります。ところが真後ろにロサギガンティアが接近。これに続いたクラリティシチー、アジアエクスプレス。後方2番手のインに押し込められたモーリス。今一つ手応えが悪い後方のベルキャニオン。

直線勝負どころだと判断したロサギガンティアのM・デムーロ騎手。一気にスパートをかけて先頭に躍り出ると、力強いフットワークで一気に坂を駆け上がりゴールに向かいます。それを追ってクラリティシチー、内にリーゼントクロス。その外からアジアエクスプレスが猛追。また直線でインからうまく外に出したモーリスが大きなストライドで前を追います。

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ロサギガンティアに迫っていたクラリティシチーの外からアジアエクスプレスがグイと伸びて2番手に上がったところがゴール。その外にはモーリスが無念の4着。

優勝したロサギガンティアは快勝。出遅れて1コーナーでうまく捌いたデムーロ騎手の好判断が光りました。528Kという馬体の持ち主。こういったパワーを要求される馬場も向いていたようです。

また1番人気に応えられなかったとはいえ力強い走りを見せたアジアエクスプレス。休養明け、本番前でもあり内容的には上々の発進。勝ち馬と同じ528Kの馬体。まだまだ上昇度が期待できそうです。

3着のクラリティシチーはマイナス8Kの474Kと、馬体をキッチリと絞り込んで来ました。逆に皐月賞出走権には手が届かなかったモーリス。コーナーで遅れたように大きな飛びをする中山内回りの1800mは不利でした。京都、東京向きのようです。

5着のリーゼントクロスも頑張りました。512Kの馬体で力のいる馬場は向いているようです。

 ベルキャニオンが6着。「外に逃げ気味だった」と福永騎手。東京向きなのでしょうか?

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