今年上半期の総決算、グランプリ競走、55回「宝塚記念」。1番人気に推されたゴールドシップが圧倒的な強さで横綱相撲。昨年に続く優勝で宝塚記念連覇となりました。宝塚記念史上初めてのことです。
この日、前日の降雨、そして日曜未明からの降雨で、ダートは重馬場。ところが、芝は稍重から良馬場。とはいえ、発表は良馬場でもしっかり水を含んだ馬場コンディション。
このことは、俄然有利になったのがゴールドシップ。昨年、3馬身半差ちぎったときもほとんど似たような馬場状況。そのせいか、グングン単勝支持率が上昇。
宝塚記念の前日、東京、最終レース終了後に、横山典騎手と遭遇。ニッコリと笑いながら「いいよ!本当にいいよ!」と、ゴールドシップをアピール。
「雨だっていうし、ますます有利だね・・」というと、片手を上げて「まあ、見ていて・・」と、西に向かったのでした。
今年の宝塚記念は強力な逃げ馬が不在。ヴィクトリアマイルで逃げたヴィルシーナが行くのか、それともカレンミロティックか。ジェンティルドンナ、ゴールドシップ、トーセンジョーダンが好位置だろう。超スローの展開で進むに違いない。
と考えていたら、押し出される形で先頭に出たのがヴィルシーナ。外から仕掛けて出たフェイムゲームが2番手。その内にカレンミロティックで、直後にはジェンティルドンナ。スタートで後手にまわったゴールドシップが、ジワーっと外をまわり好位グループに接近。少し離れて内にデニムアンドルビー、外から並んでメイショウマンボ。真後ろに人気のウインバリアシオン。そしてホッコーブレーヴが続く展開。
前半の半マイル49秒6、1000m通過が1分2秒4と予測された通りに超スロー。3コーナーを逃げるヴィルシーナが一人旅。2番手がフェイムゲーム。3番手にはカレンミロティック。このあとにゴールドシップが抜群の手応えでゴーサイン待ち。
ジェンティルドンナと後方のウインバリアシオンは、ゴールドシップをマークするはずの立場なのに、馬場が気になるのか、動きが鈍くて今一つの感じ。
4コーナーで逃げるヴィルシーナに並びかけようとフェイムゲーム。カレンミロティックが続きます。外にはゴールドシップがいます。内にデニムアンドルビー。直後にインを衝いてホッコーブレーヴが接近。ジェンティルドンナとそれを追いかけるようにウインバリアシオン。
直線で仕掛けるとあっという間に先頭に立ったゴールドシップ。それとは逆にジェンティルドンナの動きが悪く上がって来ません。後方大外からウインバリアシオン。これも馬場が気になるのか迫力が感じられません。
そんな中で、ホッコーブレーヴは後方インから中団に進出し、抜群の手応えで内から伸びてきたのですが、前のカレンミロティックが邪魔。その外に出そうとすると、デニムアンドルビーが内に寄れて進路がなくなり、戸崎騎手が急ブレーキ。これで万事休す。
早々と抜け出したゴールドシップ。なんと3馬身差の圧勝でした。2着は3番手からヴィルシーナを捉えたカレンミロティック。ウインバリアシオンもジェンティルドンナも掲示板にはおりませんでした。
3着のヴィルシーナと0秒2差、2着カレンミロティックと0秒4差。ホッコーブレーヴは返す返す惜しかったです。優勝はともかく3着、いや2着はあったはずです。
来る秋の陣で、倍返しを期待します。