GIスプリンターズSを睨んで、最も重要な一戦といわれるセントウルS。昨年のスプリンターズS優勝馬スリープレスナイト。そして、今年の高松宮記念でスリープレスナイトを破って短距離王に輝いたローレルゲレイロ。昨年のセントウルSを制したカノヤザクラ。スプリンター部門の役者が集結。
ただし、スリープレスナイトが高松宮記念以来。ローレルゲレイロが安田記念以来の実戦。本番がこのあとのスプリンターズSであるということを、考えると他の馬のつけ入るスキは十分でした。
そこで、私が狙ったのがアルティマトゥーレ。5歳牝馬ながらキャリア9戦で5勝。着外がわずか2回。なかでも、芝1,200mでは4戦3勝2着1回。底を見せていない未知と、抜群の6ハロン戦の適性。決定打はテレビユー福島賞。2ヵ月半ぶりの実戦ながらサッと主導権を取って余裕の圧勝劇。そのスピードにほれぼれしたものです。注目の時計が1分8秒2でラストが34秒1。翌日のオープン・バーデンバーデンCの勝ちタイム1分8秒7を、大きく凌ぐ時計だったのです。しかも、余力を残したアルティマトゥーレのラスト3ハロンの時計にも、バーデンバーデンCの組みは及ばなかったのですから、いかにその内容が優れていたのか、誰の目にもわかったはずです。
さて、5番人気で臨んだセントウルS。スーと行けなかったローレルゲレイロが内から強引に主導権。コスモベルも積極的に2番手。それを見るように外から並びかけて行くアルティマトゥーレ。その後にスリープレスナイト。中団内にカノヤザクラ、その後方にサンダルフォン。私はこの時点で勝利を確信。
それは、前半3ハロンが33秒8で、ここ3年では1番遅いペース。明らかに前残りの展開に向いた流れでした。そこを引っ張り切れない手応えで、4角を回って一気に抜け出したアルティマトゥーレ。後続のスリープレスナイトに2馬身差。圧勝でした。時計の1分7秒8は前年と比べて、やや見劣りしますが、ラスト33秒9は飛びっきりのタイム。破格の内容でした。本格化急でスプリンターズSが本当に楽しみな馬です。
一方、ローレルゲレイロが14着。余りにもバタバタ。息の入れ方に問題があったようだとか。中山で巻き返しを狙いたいところです。
単勝1,060円。馬単が3,820円。3連単10万3,580円也。◎▲△の印で的中! 今月、新しく内外タイムスからリアルスポーツに新聞名を変えて、その最終面で「アベコーアルティマトゥーレ電撃V」の大見出し。お陰様で3連単まで的中! 思わず民主党圧勝にも似たバンザーイでした。
☆京成杯オータムハンデは内田博騎手の手腕
1本人気に推されたヒカルオオゾラが9着と凡退した京成杯オータムハンデ。関屋記念でスマイルジャックを相手に、マイル1分32秒9(やや重)のハイレベルの激闘。その心配をしていたら、やはりでした。それにしても、9着とは騎乗した武豊騎手もガッカリ。気性の難しさが出てきたことを気にしていました。
優勝したザレマ。頭が高く、勝ち味に遅い馬で、上位には必ずといっていいくらい顔を出すのですが、勝ち切るまでは難しいかもと、見ていたら積極策で上手に内で折り合い、経済コースを無駄なく走り、一気に抜け出し後続を完封。してやったりの内田博騎手。
今回は初めての騎乗。「実は枠順を見たときからこういう乗り方をしよう、と決めていました」と、120点の乗り方で勝利に導いた内田博騎手。早く約束の「ステーキI」に行くことを確認。今週も快進撃に期待したいものです。