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初GI制覇!幸騎手久しぶりの会心レースに納得のガッツ!!


011舞台がこれまでの阪神から中京に移して、レース名も「ジャパンCダート」→「チャンピオンズカップ」に変更。 この記念すべきレースに多くの支持を集めたのがコパノリッキー。今年に入りいきなりGIフェブラリーSを快勝。さらにGIかしわ記念を圧倒。帝王賞は2着に敗れたものの迎えた秋初戦のJBCクラシックを独走。まさに本格化著しいものがありました。

ただ、ときおり見せるスタートの甘さが、この大きな一戦で深く影を落としていたのでした。

それは中京ダート1800mという特殊性。スタート地点が直線中ほど近くで、少し坂になっているのです。幸騎手も「スタートして直ぐ坂なので、脚が滑ったりして出遅れる馬がいる。注意をして乗りたい」とコメント。

そして、12月7日、その日を迎えました。注目のゲート地点に集まった16頭。さあ、ゲートが開くと、不安が的中してしまいました。1番人気コパノリッキーが出遅れ。最後方近くに置いて行かれました。そこから盛り返して何とか中団の位置まで押し上げてきました。

003 主導権を取ったのが予想された通りクリノスターオー。これにピタリとホッコータルマエが付きます。グレープブランデー、外には口を割るようにニホンピロアワーズ。その後ろのインにベストウォーリア。それに馬体を併せるナムラビクター、外にはローマンレジェンド。中団には米国から参戦したインペラティヴ、外にクリソライト。その外にコパノリッキー。ダノンカモンがその外を追走。

中団から後方にかけて内からサンビスタ、インカンテーションが追走。ワンダーアキュートはその後で、最後方をワイドバッハとカゼノコが待機するという展開。

2コーナーから向う正面にかけて、変わらず先頭のクリノスターオー。ホッコータルマエが2番手で、好位に内にナムラビクター、外にローマンレジェンド。サンビスタが中団で、外にはコパノリッキーが追走。それらの後ろには内で脚を温存するワンダーアキュート。

前半の半マイルは50秒4、1000m通過が62秒3。コパノリッキーが後手にまわったことで流れが落ち着いたのです。それゆえ先頭のクリノスターオーから最後方のワイドバッハまで、ぎゅっと凝縮した展開となりました。

004 005 006 勝負どころの4コーナーを先頭でまわったクリノスターオーを目がけて、ホッコータルマエが馬体を併せに来ました。それを相手はホッコータルマエだ、とばかり、岩田・ローマンレジェンドがスパート。先頭に立ったホッコータルマエ。並びかけようとするローマンレジェンド。ところが馬体がなかなか合わし切れないでいると、好位置で展開していたナムラビクターが外からジワジワとにじり寄って来ました。

007 008 そして外に出したサンビスタの末脚も目立ちます。コパノリッキーはこの時点でギブアップ。後方から直線大外に出したワンダーキュート、ワイドバッハが一瞬鋭い脚を見せますが、上位3頭を脅かすには至りません。

直線先頭に立ったホッコータルマエがローマンレジェンドを振り切り、ゴール前で良く伸びたナムラビクターの追撃も振り払って堂々1着でゴールイン。初めてのJRA・GI優勝となりました。正攻法で強気に攻めた幸騎手の好判断がGI制覇につながりました。

009 010 昨年のジャパンCダートでは、極端な変則追いで1番人気に応えられなかった印象でしたが、今年は開眼したのか昨年のような極端な変則追いを封印。競り勝ちました。

ナムラビクターは調教ではまるで動かない実戦型のタイプ。ひどい坂路調教だった前走のみやこSで3着。そのときよりも今回は良いフットワークで坂路調教をこなしたナムラビクター。もっとも得意とする1800m、そして小牧騎手の最高のポジションで展開できたことが半馬身差まで追い詰めた成果となりました。

私の◎ローマンレジェンドは3カ月以上の休養明けで4勝。着外なし。必ず馬券の対象となっていましたが、優勝したホッコータルマエを4角から負かしに行って3着。敗れたとはいえ立派な内容でした。もし仕掛けを遅らせていたらあるいは2着だったようにも思えます。

コパノリッキーは中京ダートが初めて。そして肝心のスタートで後手。ここでリズムが狂ってしまいました。次走での巻き返しに期待がかかります。

それにしても、的中した3連複1万1730円は、予想以上の思いがけない嬉しいプレゼントとなりました。