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単勝1・2倍のグランプリ馬ドリームジャーニーの3着は乗り違いではないのかという声?!


 カンパニー、ウオッカが引退し、古馬陣の大将格に登り詰めたドリームジャーニー。昨年の宝塚記念に続いて暮れの有馬記念も制し、堂々の東の正横綱。そのドリームジャーニーが、「大阪杯」で不覚の3着。優勝した馬が6番人気の6歳馬テイエムアンコール。昨年の夏の小倉記念で16着、朝日チャレンジCが4着。今年の小倉大賞典が7着で、前走の中山記念で2着は不良馬場。良馬場では打倒ドリームジャーニーは荷が重いかも知れないと思われても至極当然なこと。
 さらに、大阪杯で2着だったのが6歳で9番人気のゴールデンダリア。昨年の秋の東京で準オープンを勝ったあと、オープンクラスでは連対なし。中山金杯が11着で前走のAJCCが5着。
 オープン馬としては、やや家賃が高く、ハンデ戦や道悪でなければ厳しいと思われた馬たちに敗れたことは、あまりにもお粗末。確かに、オープン馬としては華奢な馬体で59Kという斤量は、かなりの負担だったことは間違いではないと思います。前走の京都記念でも59Kで3着。ただし、京都記念はクラシック2冠馬で一級品のブエナビスタ、素質はGI級といわれるジャガーメイルが相手。ラスト33秒3で猛追。相手関係と内容から納得できた3着でした。
 ところが、今回の大阪杯は、いかにも格落ちした相手に届かず3着。もう少し何とかなったんじゃないのか、という声は当然でしょう。スタートして直ぐに最後方グループ。離れたシンガリ作戦のシェーンヴァルトの騎乗も、あまりにもレース展開無視の騎乗で誉められたものではなかったのですが、それ以上に断然の人気馬ドリームジャーニーの消極的な騎乗ぶりは、穴党の私でも首を傾げたくなる内容です。
 もちろん、ドリームジャーニーは末脚温存で後方に待機し、4角で外から好位置に進出して、ゴール前で鋭く抜け出すというこれまでの戦法が、この馬の持ち味をフルに生かせることは百も承知。ただし、それはGIや強力なメンバーが相手のとき。今回の手薄なメンバーでは、余りにも消極的すぎたような気がします。昨秋のオールカマーではマツリダゴッホの2着でしたが、いつもより早目の中団待機から直線で鋭く弾けました。
 それに今回は誰の目にもスローペースが予測された展開。59Kを背負っていたことからも、池添騎手にはせめて中団待機で、オールカマーのようなレースをして欲しかった、というファンの声が聞こえてきます。勝ち馬とは0秒1差。レースの位置取りがもう少し前で展開していたら、結果が違っていたかも知れません。
 現在の日本の古馬陣で、最軽量馬のGIグランプリホース、ドリームジャーニー。多くのファンに支持されて愛されている馬です。彼の実績に更なる上積み、飛躍に期待する一人として、どんなレースでも緻密な作戦と、ミスの少ない騎乗をお願いしたいものです。