すでに1ヶ月を切ったクラシック第1弾、桜花賞。先週の桜花賞トライアル・フィリーズレビューはアストンマーチャンが断然の強さで後続を圧倒。1・1倍という一本人気を制して、桜花賞に力強く漕ぎ出しました。
そもそもアストンマーチャンは、昨年暮れのGⅠジュベナイルFでウオッカに首差敗れて以来、来る桜花賞でどのような戦術を組んだら逆転できるのか、というテーマを持って今回のフィリーズレビューは臨んだはずです。それゆえ武豊騎手の頭の中には、一緒に走っていた他の馬のことなどは、眼中になかったことでしょう。
「4角まで折り合いだけを気をつけて流れに乗りました。直線での手応えは抜群だったし、ラストの伸びも良かったですよ。この距離(1400m)は本当に強いですね。次回の本番(桜花賞)は強い馬が出てくるけど、今日のように我慢がきくことができればチャンスはあると思います」と、桜花賞に思いを馳せる武豊騎手。
今年の桜花賞はウオッカを中心とした3強ムード。トライアルのチューリプ賞で、ウオッカと首差で渡り合ったダイワスカーレット。ラスト33秒台の決着で後続が6馬身差も水が開いた次元の違う両頭。そして、前記アストンマーチャン。近年に珍しいほどの大変な逸材の揃い踏み。ウオッカは父がタニノギムレットで、ダイワスカーレットがアグネスタキオン。アストンマーチャンがアドマイヤコジーン。いずれも内国産種牡馬産駒。
それぞれの馬に、それぞれの思いを重ねながら、迫ってきた桜花賞、そしてオークスの熱い女の戦いは、さぞかし見応えがありそうです。