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圧倒的人気のヴィクトワールピサは本当に大丈夫なのか?!データから追跡!!


 ラジオNIKKEI杯2歳S以来の実戦だった弥生賞でアッサリ快勝。朝日杯2歳S2着のエイシンアポロン以下を完封したことにより、皐月賞は断然の支持を集めそうですが本当に信じていいものなのでしょうか。
 それというのも、前走の弥生賞は重馬場でもって、時計が2分6秒1という極端に遅いタイム。流れが遅く、この時計も納得できる、それでも勝ったことに意義がある、と言う方もおられますが、逆に考えると、馬体重が510Kでマイナス8K。人気馬ゆえキッチリと仕上げて、これ以上ない文句のない完璧な仕上がりだったように思われます。
 しかも、のめったりして能力をフルに発揮できなかった馬がいる中で、経済コースを通り、見事な差し切り勝ち。この馬は道悪巧者?ともとられる走りでした。
 当時、2着だったエイシンアポロンは正攻法で展開。しかも、初めての2,000mでありながら優勝したヴィクトワールピサと、たった半馬身差の大接戦。内容的には優勝馬以上の評価が与えられてもおかしくありません。
 良馬場で行われた芝2,000mのラジオNIKKEI杯2歳Sでは、コスモファントムと鼻差の大接戦。以下ダノンシャンティ・ヒルノダムール・アドマイヤテンクウが、1馬身・鼻・首差で迫っており、決してヴィクトワールピサが飛び抜けた馬ではないのです。
 加えて、ここまでの臨戦過程が昨年のロジユニヴァースと同じ。ロジユニヴァースは暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sで優勝し、年明けの弥生賞で圧勝。そこから本番の皐月賞。結果は好位置で展開し、直線ズルズル後退。14着の大凡走劇となったのです。
 考えてみれば、過去5年これと同じローテーションで皐月賞で連対した馬は1頭もいません。辿れば6年前の1番人気コスモバルクがダイワメジャーの2着だけです。
 そして、連対馬全頭のうち9年前2着だったダンツフレーム以外は、全馬が皐月賞トライアルから直行。驚いたことに3着もトライアル組。ということは、トライアル以外からの挑戦は、まず馬券に絡む確率が、極めて薄いと見ていいのです。今年はどういうわけか重賞勝ち馬がトライアルをパス。
 京成杯のエイシンフラッシュ、シンザン記念のガルボ。きさらぎ賞のネオヴァンドームに共同通信杯のハンソデバンド。これは意図したものか、仕方なくなのかは微妙ですが、これら4頭の重賞馬はデータ的には厳しい戦いになりそうです。