天気予報とはこうも不確かなのでしょうか?「小惑星いとかわ」に着陸、調査し7年もの歳月をかけて地球に戻ってきた「はやぶさ」。数々の宇宙の貴重な資料を私たちにもたら してくれました。
こんな凄いことが出来る世の中に、旧態依然、遅れをとっていると思われるのが日本気象庁発表の天気予報。通常、テレビ・ラジオはこの発表を、ほぼそのまま伝えているわけですが、福島・阪神を中心に、これが先週は、ほぼ壊滅的な予報。木曜、金曜、土曜、日曜は傘マーク。梅雨前線が日を追って流れてくるという予報。NHK総合テレビの気象予報士の方も盛んに雨を強調されるので、梅雨時でもあり、さもありなんと鵜呑みにしていたら、福島の開幕週は晴れ間が出るくらいで芝良馬場。ダートは水分が残っていたせいか、やや重でしたが、これも直ぐに良馬場に訂正。2日目の日曜日は好天の下の良馬場。阪神も似たようなもので、連日の雨、重馬場と考えて予想した、私を始め多くのメディアの予想者は困惑したのではないでしょうか。
そんな状況下でも絶対に勝ち負けできると、睨んでいたのが阪神マーメイドSのブライティアパルス。強力な逃げ馬が不在。単騎で逃げられるブライティアパルスのペースになる、開幕週も有利。雨も不良馬場で好走実績。よしんば、逃げられなくとも、前走のメイSでは、ゴール前で最内から凄い脚で粘るシルポートに肉薄。これは具合がいいことも確かだろうけれど、それよりも馬が本格化している証しだろう、と私はそう読みました。
メイSで優勝したショウワモダンと0秒3差。そのショウワモダンが安田記念を制覇。鼻差の大接戦したシルポートはエプソムCでセイウンワンダーと鼻差の2着。こういった成長著しい牡馬たちと互角の勝負をしてきたブライティアパルス。しかも、メイSよりも軽い53Kのハンデ。坂路調教の迫力十分の唸るような動き。これはまず負けられない!という長年培ってきた“勝負勘”のようなものが、体中の頭のテッペンから足先まで、優勝と言う電磁波が駆け巡るのでした。
好スタートを決めたブライティアパルス。単騎逃げの形に持ち込むかと思われたところに、外からセラフィックロンプが絡んできて、仕方なく藤岡康騎手が2番手。そして3番手にテイエムオーロラ。人気のヒカルアマランサス、中団に1番人気のニシノブルームーン。前半の5ハロンが59秒9とスローに近い流れ。後半1000m手前で流れが少しスピードアップ。こうなると後続馬は翻弄されて厳しい展開。ブライティアの藤岡騎手は、逃げる14番人気のセラフィックはいつでも捉まえられる自信があったのでしょう、仕掛けを遅らせたことが、結果にそのまま出ます。直線で必至に逃げるセラフィック。これを追うブライティア。ゴール前は2頭の叩き合いでした。それでも勢いの差はここで出ました。ブライティアパルスがキッチリと首差捉えたのです。重賞初制覇でした。
セラフィックロンプが2着。この馬は京都記念でブエナビスタ、ジャガーメイル、ドリームジャーニー、ホクトスルタンに続く0秒5差5着。楽に先行できると度肝を抜くような粘り腰をみせます。いつも人気薄ですが穴党ファンは要チェックです。
ニシノブルームーンが4着で、人気を分けた2番人気のヒカルアラマンサスが5着と、ヴィクトリアマイルでブエナビスタを苦しめた2、3着馬は無念の敗走。ハンデ戦移行の4年前から今年も1番人気は馬券の対象から消えてしまいました。
梅雨時で仕方がないとはいえ不確か天気予報に翻弄された開幕週ではありましたが・・(T_T)
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