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グリーンバーディーの強襲にはビックリしたけど、自信があった男川田のダッシャーゴーゴー◎!!


 サマースプリントの最終戦、スプリンターズSの前哨戦「セントウルS」。直前で主役のキンシャサノキセキが急遽、出走取り消し。予想的には3月の高松宮記念以来の実戦で、かつ59Kの斤量。しかも、この後に最大目標のスプリンターズSが控えていることから今回のセントウルSは叩き台で、いいとこ△印だろうと読んでいたので、動揺はなかったのですが、馬券的には取り消したぶん影響があるので、少し損した気分。
 同様に香港の強豪グリーンバーディーも5月のクラスフライヤースプリント優勝以来の実戦。当然、最大目標はスプリンターズS。末脚温存タイプで最内枠。そして59Kの斤量。私の常識からも優勝は無理と判断。△印と見ていました。
 私の本命はダッシャーゴーゴー。かなり自信がありました。というのも、2走前のCBC賞でも期待していたのですが、52Kのハンデ戦だったとはいえ、高松宮記念が0秒3差で渡り合ったヘッドライナーの2着。大外から直線大外から強襲。わずか0秒1差。当時の3着がキーランドCを制して目下2連勝中のワンカラット。4着が北九州記念を勝ったメリッサ。かなりハイレベルの一戦でした。
 このCBC賞の2着が評価されて北九州記念は2番人気に推されたのですが、3角で弾かれて、4角でも大外に大きく弾き飛ばされる不利。明らかに能力を出しきれず、消化不良の一戦。改めて仕切り直しのレースだったわけです。それにCBC賞で久々にコンビを組んだ川田騎手が再び騎乗。これは川田騎手が哀願しての騎乗だろう、安田隆調教師も川田を「男」にしてやろう、と与えたチャンスと判断。
 それを意気に感じたはずの川田騎手。「今日は意識的にある程度の位置を考えていました。反応が良かったので早目に抜け出す形になりましたが、よく凌いでくれましたよね」と、まずはホッとした表情。
 中団の前の位置取りで、手応えも十分。いつでもスパートできる態勢。直線でヘッドラーナーを捉まえて一気に先頭。勢いから勝ちは間違いなし、完勝だと思ったところ、ゴール寸前で矢のような脚で伸びてきたのが香港のグリーンバーディー。出負けして中団のインコースで苦労していたことは分かったのですが、直線外に出してからの末脚が際立っていました。エッー!59Kで休み明けなのに・・。これが世界のトップクラスのスプリント能力というやつか・・と、これはこれで感動。
 現在の阪神コースになってから今年で4年目。過去3年のセントウルSの優勝タイムはサンアディユの1分7秒1を筆頭に1分7秒台の決着。今年は1分8秒0の遅いタイム。さあ、この時計が中山最終日のスプリンターズSでどういうことになるのか、また熟考を重ねたいと思います。