fbpx

ここ6年で最も遅いタイムで決着したGIフェブラリーSの影の演出者はフリオーソだったかも・・・(T_T)


Img_1350250
 2月5日、東京7レース、ダート1600mの500万クラス。優勝したのが5番人気のダノンエクスプレス。3連単で21万3840円の波乱となったときでした。優勝したダノンエクスプレスが二枚腰を駆使。見事な逃げ切り勝ちでした。前半の3ハロンが35秒1で、半マイルが47秒3、5ハロン通過は60秒1のスピードで押し切り快勝。
 その2週後、2月20日、東京ダート1600mに集いし砂の強豪たち。GIフェブラリーS。優勝は1番人気のトランセンド。
強気で攻める藤田騎手を背に、果敢に主導権を主張。好スタートを決めたマチカネニホンバレが大外から2番手に進出。このとき、もう1頭の注目馬、船橋、いや地方競馬の星、フリオーソがよもやの出遅れ。これでレースの局面は変わりました。逃げるトランセンドに鈴を付ける役目だった馬が、なんと傍におらず後方からの競馬になってしまったのです。
 これで助かったのが、できるだけ単騎逃げに持ち込みたかったトランセンド。前半の3ハロンが35秒7、半マイルが47秒9。前記、500万を勝ったダノンエクスプレスよりも大きく劣るペース。GIのマイル戦で、こんなことってあるのか、と思いつつようやく5ハロン、1000mの標識のところでダノンエクスプレスと同じラップに追いついたのでした。
 ということは、500万クラスよりも遅いペースで逃げられた藤田・トランセンドにとっては、そのままゴールを目指すのみ。1分36秒4、ラスト36秒3でしたが、昨年のエスポワールシチーが1分34秒9で、ラスト35秒7よりも大きく劣るタイム。一昨年のサクセスブロッケンが1分34秒6のレコード、過去6年で5回が1分34秒台の高速決着。
 もし、フリオーソが五分のスタートで2番手に付けて行けていたならば、当然のように直線早めに先頭に立つような作戦に(戸崎騎手であればそうしたはず)出た可能性が高く、おそらく結果も際どい勝負になっていたはずです。しかるにフリオーソの出遅れはあまりにも大きすぎました。久しぶりのマイル戦。4角後方という最悪のポジション。ラスト35秒7の末脚。不運なスタートだった反面、この劇的2着は、7歳にして新星フリオーソを見ているような思いです。
 さて、私が自信の◎にしたバーディバーディ。過去のフェブラリーSで活躍が目立っていた東京大賞典好走組。ユニコーンSで勝ったときよりも、ひとまわりもふたまわりも大きく成長した馬体。抜群の調教を見せた調子の良さは、最後のGIに寄せる池江郎調教師も絶賛するデキ良さ。ジャパンCダートで好走。3戦2勝の東京ダートマイル戦。これは大勝負をしけなければ・・するところがない、私自身の気持ちは自信満々で迎えた今年のフェブラリーSでした。
 この日は、BSフジの競馬中継が午後2時からスタート。私はBSフジのブースと、そこから移動して、外の競馬場・正面玄関前にある場所で、観衆の皆さんを前にして、急遽フェブラリーSの場立ち予想。相方で美人の西島まどかさんと二人コンビで息もピッタリ!
 「アベコーさん、目標金額は?」
 「ひゃくマンエ~ンでございます!」と、いつもの名セリフ?でスタート。
 そして、最後に「乗っている騎手が池添ジョッキー。そして引退される池江泰郎調教師、まさにイケイケ、バーディバーディでございます!」と締めると、周りの観衆の方から大きな拍手。まさに的中したようなルンルン気分。
 で、結果はフリオーソに最後の最後に首差、差し込まれて惜しい3着。スタートで今ひとつダッシュがつかず、池添騎手がしごいて好位置を確保。そこで折り合いに専念。ポジションを少し下げましたが、直線に入ると抜群の手応え。一気にトランセンドとの差を見る見るうちに詰め寄って来たときには、これは捉まえられると思ったのですが、最後の最後にトランセンドと同じ脚色になってしまいました。スタートでポンと行けたら、2着は確保していたかも知れません。
 予想として悔しい3着でしたが、それでも上位3頭の力を出し尽くした力走に、拍手ものの深い感銘。満足でした!