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4月末までの計画停電で東京・皐月賞は本当に大丈夫なのか?!


 東日本大震災の影響により3回中山競馬開催を中止したJRAは、それぞれ重賞とGI皐月賞の移行を発表しました。
 とくに「皐月賞」は本来の4月17日(日)中山から4月24(日)の東京開催に移行。東京で行われるとすれば、1988年(48回)以来23年ぶりの変更。1974年、1976年にも東京で行われていますが、出走最大の頭数が16頭から18頭になるわけで、枠順の有利不利の差は少なくないと思われます。
 もっとも、この4月23日・24日の週は、東京電力による「計画停電」が、東京競馬場のある府中市でも現段階では予定されており、場合によってはその時間帯がバッティングする恐れがあります。
 そうなると、停電によってコンピューター等の計器に及ぼす影響は計り知れず、競馬開催の施行が無事にできない状態になります。もし、この日に計画停電の実施のあるなしが相当早い段階で発表されればいいのですが、でないと、この週の東京開催が中止になる恐れが考えられます。そういった最悪のケースのときには、皐月賞が京都競馬場で行われることになりそうです。

 一部新聞の報道によれば、東京23区のほとんどの区で停電が実施されておらず、その不公平感に停電で苦労されている市民から不満が爆発。また計画停電回数の多い第1グループに、府中市や武蔵野市が属しているにもかかわらず、どうしたわけか3月23日現在で、まだ1度も停電になっていない地域が多いという記事が掲載されていました。
 こういった不公平感に海江田経済相は、不公平はあってはならない、といったことを発言されていましたが、ほとんどのマスコミは東京23区の計画停電が対象外。という話題には触れたがりません。渋谷区にあるNHKも同様。多くの苦情がFAX等で来ているはずだと思いますが、見てみぬ振りなのかも知れません。
 東京電力では不公平感のある現在の5つのグループを、それぞれのグループ内をまた5つに分けて、不公平のでないように改めると計画を練っています。はて、どこまで反映されるのかわかりません。このケースでも東京23区は計画停電から除外の恩典を受けています。
 東京競馬場が23、24日、開催できる手段はないのか。やはり、この地域が開催予定日から、はずれてくれることを願うしかないように思います。

 今年は3月中旬を過ぎても、例年になく寒い日が続いています。冷え込む18時20分から22時までの停電、断水は高齢者家族、自宅療養者には格別に応えます。寒い東北の地で被災されている方、避難施設でご苦労されている方を考えると、我慢の範ちゅうかも知れませんが、不公平による現在の実情は、やはり即座に改めてほしいものです。
 いずれにしても、電力事情が急転直下、解決ということにでもならない限り、東京電力の計画停電をしばらく我慢で受け入れて行くことになりそうです。