緩ペースと道悪が左右したヴィクトリアマイル(+o+)
前日の土曜日から東京競馬場は五月の雨に、しっぽりと濡れていました。それを意識して、出来るだけ直線は外に進路を取る馬がほとんど。そのせいかゴール前で外から一気に追い込んで来るケースが続いていました。 今年の「ヴィクトリアマイル」は、単勝1.9倍に推されたミッキークイーン。圧倒的な人気でした。 ところが、強力な逃げ馬が見あたらず、渋った馬場コンディション。末脚自慢のミッキークイーンは大丈夫なのか、という不安も私にはありました。 緩ペースで先頭から後方まで差がない一団の展開と推測。主導権を取ったのはソルヴェイグ。アスカビレン、リーサルウエポン、内からスマートレイアーが2、3番手で折り合いに専念。そのあとに外から引っ掛かり気味にレッツゴードンキが接近。直後にはジュールポレール、外にオートクレールがいて、その外をまわる形でミッキークイーン。 背後には内からクイーンズリング。外にデンコウアンジュで一番外をクリノラホール。アドマイヤリードはその後ろ。外に並んだウキヨノカゼ。ルージュバックは後方2番手。 前半が35秒6-47秒9。予想通りスロー。1000m通過が60秒1。そして先頭のソルヴェイグから後方まで、ぎゅっと詰まったような展開。こうなると外から一瞬ビューと使える決め手を持つ馬が有利。 4コーナーをまわり中団のインにいたクイーンズリングが、内から逃げるソルヴェイグ、スマートレイアーに迫ります。 馬場中央に出したソルヴェイグ。内から並びかけるスマートレイアー。その内にクイーンズリング。そのソルヴェイグとスマートレイアーの間に潜り込んで来たのがアドマイヤリード。その外にジュールポレールも接近。一番外からデンコウアンジュ。後ろが1番人気のミッキークイーンでした。 間を割ってアドマイヤリードが一気に抜け出す。そして外からグンと迫ったデンコウアンジュ。その内でしぶとく伸びるジュールポレール。内で頑張るスマートレイアーと、クイーンズリング。ソルヴェイグもいます。 とはいえ、力強く抜け出したアドマイヤリードが衰えることはなく快勝。追い込んだデンコウアンジュ、それに続いたジュールポレール、スマートレイアー、ソルヴェイグの順でゴールを通過しました。 1分33秒9の勝ちタイムは過去10年で最低のタイム。昨年のストレイトガールの1分31秒5と比較しても雲泥の差。それでもラスト33秒8の決着。いかにスローペースで直線だけの勝負だったことがわかります。加えて内と外では馬場コンディションの違いがあり、この結果は額面通り受け取ることはできません。 私が狙ったクイーンズリングは、仕方なくインコースを走らなければならなかったことが仇となりました。残念です。 ミッキークイーンは直線外をチョイスしたものの、すぐ後ろにいたデンコウアンジュに外から被せられると、それほど差は開かなかったもののほぼギブアップ。フラつきながら7着に入るのがやっとでした。 2番人気のルージュバックは後方から馬場中央を狙って接近したのですが、前がカベになり不本意な10着。また遅いペースに引っ掛かり気味だったレッゴードンキは11着でした。 スローペースと道悪。そして直線のコース取りが、大きく左右した今年のヴィクトリアマイルでした。
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