直前、咄嗟に「たぶん勝たれるかも知れない」と、思ったら案の定でした。この日のサマースプリントシリーズ第2弾!新潟GⅢ「アイビスサマーダッシュ」。
単勝3・4倍の1番人気エーシンヴァーゴウが、ゴール手前から力強く反応。一気に抜け出し優勝。これで準オープン、オープン、重賞と3連勝。スプリント界の新星となりました。
戦前、その気性に課題があり、外側にモタれるクセがあるので、なんとか外枠が欲しいと、きゅう舎サイドは外枠を願っていましたが、なんと3番枠。ああ、これは不運!
新潟の直線1000mは、圧倒的に外枠有利というのが定説。芝コース、極上の馬場コンディションの大外ラチサイドを、走るには外枠が断然有利なことは火を見るよりも明らか。3番枠とはツイていない。対抗格の○と考えていたけど、結局、ひとつ評価を落とさなくちゃという見方をしてしまいました。
で、私はバーデンバーデンCで8番人気ながら2着と好走したエーブダッチマン。ここ2年連続してアイビスサマーダッシュの馬券の対象になっている12番枠を引いて、バーデンバーデンCに続く◎の期待。
好スタートから抜群の手応えで先行。いつでも突き放せる勢いで、騎手からのGOサインを待つだけでしたが、その時、内からジワジワ迫っていたのが黒い帽子。それは福永騎手のエーシンヴァーゴウでした。ゴール前で抜け出したエーブダッチマン。すかさず内から迫るエーシンヴァーゴウ。脚勢は圧倒的に追う強味でエーシンヴァーゴウ。内からするりと抜けていました。
それにしても、福永騎手は凄いです。このところ、関東圏の重賞は七夕賞こそ騎乗していませんでしたが、その前週の中山開催だった「ラジオNIKKEI賞」のフレールジャックで優勝。更に、その前は東京の「エプソムC」のダークシャドウで圧勝。関東圏では目下、重賞3連勝中なのです。
次走の重賞は8月7日の「関屋記念」。ここに福永騎手が騎乗してくるのかどうかは定かではありませんが、今から目が注がれます。
一方で、代替開催があった春の新潟開催で、かなり傷みが激しかった新潟競馬場の芝コースは、芝の張替え作業が順調に進み、見事なほどのグリーンの海に大変身。内枠を引いて優勝したエーシンヴァーゴウの1着の影には、新潟競馬場、馬事造園課の職員による努力があったのです。