ハンデ戦で行われた函館記念。例年ハンデ頭や1番人気が大苦戦している典型的な一戦でしたが、今年もドカーンと大波乱となりました。
優勝は4番人気のキングトップガン。8歳馬ながら目黒記念を快勝。先日の七夕賞をキャンセルして慎重に仕上げられてきました。
レースは好位置のインで末脚を温存。横山典騎手が仕掛けるタイミングを計っているかのような印象。直線で内から抜け出したマヤノライジンを追って、外から馬体を併せるようにして首差競り勝ちました。100点満点。横山典騎手ならではの見事な騎乗です。
レースの主導権をとった1番枠のメイショウクオリアを、ピッタリとマークしていたミッキーペトラが、4角で武豊騎手の手が激しく動き出し、直線はギブアップ気味でレースを放棄したような状態。最後方で入線となりました。故障かとも思いましたが、典型的な2走ボケのようにも思います。
同じようなことが1番人気で8着だったマイネルスターリーにもいえます。大外枠ということよりも、ハンデの58Kという斤量が他の馬との比較上、微妙に応えたのかも知れません。それに加えて、長期休養明けだった巴賞をいきなり勝って、わずか中1週で函館記念。やはり、これも2走目の反動が出た典型的なパターンだったような気がします。
レースは時計的にいえば低レベル。昨年優勝したマイネルスターリーが1分58秒5で優勝。今年はその時よりも1秒8も遅いタイム。昨年といえば函館競馬場がリニュアルオープンした年。馬場の改修で例年よりも高速時計が出やすくなったにもかかわらず、2分を切れなかったことで、レベルというよりもマイネルスターリーなどの有力馬が力を出し切れなかった結果が今回の函館記念だと思われます。
それにしても、凡走続きの12番人気のマヤノライジンが激しいゴール前の叩き合いを演じて首差2着に頑張り、8歳馬で7番人気のアクシオンが3着。8歳・10歳・8歳で計26歳で上位を独占。JRAの重賞競走では大変珍しいケース。まず目にしたことがありません。
3歳、4歳、5歳馬がほとんどの重賞競走で上位争いを演じているのが実情の競馬界。それゆえ今回の函館記念は真夏の夜の夢なのか、あるいは古豪の攻勢なのか、再戦となる札幌記念に注目したいと思います。
いずれにしても、8歳、9歳、10歳馬であっても諦めてはいけない、しっかり調整して出走してくれば、たとえ重賞であっても十分に勝負になるという教訓のようなものを学んだような気がします。
衝撃!上位3頭で26歳の重賞・函館記念から学ぶ!!
Category: 競馬 /