今年トップクラスの4歳馬、サダムパテックとフレールジャック。とくにサダムパテックは昨年の皐月賞で1番人気に推されて2着。ダービーが2番人気で、菊花賞は5着。また、昨年5月にデビューしたフレールジャックは菊花賞で5番人気。オルフェーヴルに肩を並べるとはいかないまでも4歳の同期のなかでもトップクラスの馬であることには違いがありません。
その2頭が揃って登場したのが今回の東京新聞杯。ともに東京のマイル戦が初めての経験だとはいえ、それが決してマイナス要因になる要素は、まったく考えられませんでした。
むしろサダムパテックにとっては、後続を圧倒した東スポ杯2歳Sの優勝、そして皐月賞の2着と、東京コースの芝良馬場(不良馬場のダービー7着)では屈指の存在だったはずです。
同様にフレールジャックもデビューから無傷の3連勝。休養明けの神戸新聞杯ではラスト33秒3の豪脚で、オルフェーヴル、ウインバリアシオンのダービー、菊花賞1、2着馬に続いたわけですから、間違いなくGI級の逸材であることは疑いを持ちません。さらに今回の東京新聞杯は、福永騎手自らが手綱を取っていたクラシック候補ワールドエースをキャンセルしてフレールジャックに騎乗。いわば負けられない一戦だったわけです。
ところが、フレールジャックは7着で、岩田騎手のサダムパテックにいたっては13着と凡退。
単騎逃げに持ち込んだコスモセンサー、それを直後でピッタリとマークしたガルボ。この2頭のマッチレース。ラスト3ハロンが34秒2。明らかに先行馬有利の流れだったとはいえ、見せ場も作れなかったサダムパテック。中団で前を意識した騎乗法で臨んだフレールジャック。いったいどうしたものか、と首をひねる岩田騎手と福永騎手。
この2頭に共通するのは1月、2月の寒い時季の競馬が初めてなこと。サダムパテックが昨年の弥生賞で優勝したときが、3月6日の春風がそよいだ中山でした。
と考えると、今年のように厳しい寒さの冬は、体調に何らかの変化が及ぼすのかも知れません。フレールジャックの場合も同様のことが言えるのではないかと思います。
春風に乗ってあの強いサダムパテックとフレールジャックの勇姿に期待したいと思います。
また優勝したガルボ。私の予想は○。ニューイヤーS2着の大幅な馬体増、厳しい大外枠からの好走から判断して本格化と見ていましたが、その目に狂いはありませんでした。いよいよ安田記念が楽しみです。
セーターを着て走りたかったのかフレールジャックとサダムパテック!?
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