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圧倒的なパフォーマンスで牝馬3冠をゲット!!


牝馬3冠馬の誕生です。桜花賞、オークスを制し2冠に輝いたアーモンドアイ。目指すは3冠目の「秋華賞」。

単勝1.3倍。圧倒的な人気に推されたアーモンドアイ。ところが、トライアルから本番の秋華賞とはいかず、あくまでも秋華賞一本と、まさにぶっつけ本番。

秋華賞の22回の歴史の中で、オークス→秋華賞優勝は2頭。テイエムオーシャンとカワカミプリンセスの2頭だけ。ことにここ10年は5着以内すら皆無なのです。それにどう挑むのか、高速馬場でもあり私には不安が過りました。

先手にこだわっていたミッキーチャームが外から主導権を主張。勝負どころで後続と接近していると、後ろに控えるアーモンドアイの餌食になるかも知れない、と考えたか逃げるミッキーチャームの川田騎手は、絶妙なペース配分に持ち込みます。

一方で、主役アーモンドアイはスタートが今一息。後方で待機します。先手を取ったミッキーチャームの2番手にオスカールビー、ハーレムライン、ランドネが続きます。

そして、春は主役を演じた2番人気のラッキーライラック。予定したローズSを使えず、アーモンドアイと同じようにぶっつけ本番となり、馬体が18k増と急仕上げの印象。

また、3番人気のカンタービレはスタートが甘く中団の内を追走。同じような位置に4番人気のサラキア。関屋記念を制したプリモシーンは出遅れて後方。

前半の半マイルが47秒8、このあとラストまで全て11秒台のラップ。ミッキーチャームがジワジワと2番手以下との差を広げて行きます。1000m通過が59秒6。3コーナーでは2番手のラテュロス、ランドネ、ハーレムラインと水が開きます。

アーモンドアイは後方外。その前にラッキーライラック。カンタービレは後方イン。サラキアも中団インで直線勝負の構え。

 快調に逃げるミッキーチャーム。脚色に衰えはありません。大きく引き離して先頭で直線に入って来ました。アーモンドアイが後方で一番大外。その内にカンタービレ。ラッキーライラックは中団の外。サラキアは内でじっと辛抱。最後方がプリモシーンとダンサール。

大きく引き離して逃走するミッキーチャーム。大外に出したアーモンドアイ。果たして間に合うのか。ミッキーチャームが一瞬、セイフティ―リードのようにも見えましたが、そこからがアーモンドアイが神業的末脚でグングン肉迫。ゴール前でミッキーチャームに並びかける間もなく一瞬にして抜き去り、そのまま突き抜けてゴールイン。呆れる強さ、まさに次元の違いを感じさせるケタ違いの内容でした。牝馬3冠馬の誕生です。

ミッキーチャームが粘って2着を確保。後方から追い込んだカンタービレが3着。差がなくサラキア、ラテュロス、ランドネ、プリモシーンがどっと入りました。

1分58秒5、ラスト33秒6。とてつもないハイレベルの一戦。オークス以来の実戦で破格の内容。この後の古馬相手でも注目されます。

私が注目したダンサールは18番枠。出負けして最後方。直線はバラバラの走法で鞍上のデムーロ騎手が無理をしませんでした。13着。残念です。