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1番人気惨敗!やはり、今年も生きていたオークスの鉄則!!


No1  一転二転したオークスの1番人気。結局、多くのファンが支持したのはミッドサマーフェアでした。直前のオークストライアル、フローラSでアイスフォーリス以下に2馬身半差。文句なしの圧勝劇。パワーアップしたことを関係者は口を揃えて強調。これでミッドサマーフェアの株価はグングン上昇。桜花賞1、2着馬を差し置いて堂々のオークス1番人気馬に浮上。ただし、ミッドサマーフェアにはどうしても越えなければならない大きな壁があったのです。
 それは、今年オークスまでに1月14日の未勝利勝ちから、フローラSまでに5戦も消化していたこと。このローテーションは3歳牝馬にとって鬼門と言うべきか、デッド・ラインだったのです。
 これまで、数々の人気馬がオークスで越えられなかった壁。それがこの年内5戦以上は無理という掟。過去10年で1、2着を合わせて20頭の連対馬中、年内5戦以上を消化してオークスに臨み、連対を果たした馬は皆無。3着にやっと1頭が顔を覗かせるといった具合。
 オークス発走直前、私もその予想に敬意を払っている親しい日刊競馬の本紙担当のI氏に、偶然にも遭遇したことから彼の本命であるミッドサマーフェアに、前記した疑問をぶつけてみましたが、困惑した表情をみせながらも「今回は大丈夫でしょう」的な笑み。
No2 No3
 いずれにしても1番人気ミッドサマーフェア、2番人気ヴィルシーナ、3番人気ジェンティルドンナ、4番人気アイムユアーズで73回オークスはスタート。
 2番枠に恵まれたマイネエポナが思い切り良く飛び出し、1番枠のアイムユアーズとエピセアローム、そして初めてブリンカー着用のオメガハートランドがこれを追う形。
No4 No5
 外枠のトーセンベニザクラが好位置で続き、そのあとに内からアイスフォーリスで、その直後にヴィルシーナ。そしてヴィルシーナを見る形で直後にミッドサマーフェア。またそれを前にみてジェンティルドンナとハナズゴール。これはまさに予想された展開。前半の5ハロンが59秒1で、まずまずの平均ペース。3角から4角にかけてピッチを上げるマイネエポナ。ここから少し離れてエピセアローム。なかなかの手応えでオメガハートランドが2番手グループに進出態勢。
No6 No7
 4コーナーで2番手以下を離す形で逃げ脚快調のマイネエポナを目がけて、直線は後続馬が一気に殺到。一旦、オメガハートランドが出かかったところに、ヴィルシーナの脚色がよく突き抜ける勢い。それを待ちかねたように外からジェンティルドンナがケタ違いの脚力で一気に先頭に立つと、後続を突き放してゴールを目指し怒とうの快走劇。5馬身差でした。舌を巻くような圧倒的な強さに場内も唖然。
 注目の2番手争いは、持ち前のしぶとい脚を繰り出したヴィルシーナ。そして外からアイムユアーズが3番手に上がり、桜花賞の再現かと見えたのですが、ラチ沿いをグイグイ詰め寄ったアイスフォーリスがハナ差で3着。
No8 No9
 そして、1番人気のミッドサマーフェアが直線でまったく伸びを欠き、13着に大きく後退。「いつでも前は捉えると思っていたし、ポジションも思った通りで、不利もなくスムーズな競馬が出来たと思う。体調も良かったんだけど、直線まったく伸びなかったね。どうしたものか、よくわかりません」と、ミッドサマーフェアの蛯名騎手。
 マイル戦までしか経験がなかったジェンティルドンナ。初めて2400mの舞台、そして初体験の東京。過去10年で最高の時計、2分23秒6で独走したジェンティルドンナ。そして、岩田騎手の代役を見事に果たした川田騎手。オークスという壮大なドラマチックさを見せられた思いがします。いよいよ秋は3冠に向って挑戦です。