圧巻!役者が違った2馬身半の横綱相撲!!
その3歳馬は強かった!ケタ違いのパワーで後続をあっという間に突き放し、余裕綽々で初GI制覇。 キャリア8戦目の3歳馬ルヴァンスレーヴ。単勝オッズが1.9倍。圧倒的1番人気に支持され、果敢に2番手をキープ。ゆったりした流れも味方して、直線中程で先頭に立つと二段ロケットで後続を突き放しました。 主導権を主張したのが1番枠を引いたアンジュデジール。横山典騎手の奇襲策でもありました。強力な逃げ馬が不在で楽にマイペース。このペースで内からルヴァンスレーヴが難なく2番手をキープ。その外にヒラボクラターシュ。インカンテーションも前に出て来ました。そして米国のパヴェル。外にはサンライズソアが控えます。 中団の先頭にミツバ、外に馬体を寄せたケイティブレイブ。それに並ぶオメガパフューム。後ろにセンチュリオン。サンライズノヴァは例によって後方。背後にはノンコノユメ。そして最後方にポツンと離れてウェスタールンド。 アンジュデジールが2コーナーからスピードアップ気味に飛ばします。それでも半マイルが49秒6。そして1000m通過が61秒9のスロー。先手を取ったアンジュデジールは気分良さそうな逃げ。まさに絶好の展開です。 少し離れた2番手がルヴァンスレーヴ。3コーナー過ぎに一旦3番手に下がったものの抜群の手応えで追走。そしてこのレースの明暗を分けたのが4コーナーのコーナーリング。このレースの最大のポイントでした。 流れが遅かった為に、先行勢はインサイド寄り。その外に中団キープの馬。その外を振られるように後方勢。このロスは大きかったように思います。 逃げるアンジュデジール。直線中程で我慢しきれないと言った勢いでルヴァンスレーヴが並びかけて来ました。そこへ中団前の位置からグイグイ伸びて来たのがサンライズソア。私の本命でした。その勢いから先頭に立ちかけそうでしたが、一方でルヴァンスレーヴが真骨頂。エンジンが全開するように再加速。後続のとの差を広げて行きます。 2番手を死守するかのように見えたサンライズソアでしたが、そこへポツンと最後方を走っていた、ウェスタールンドがガラッと開いたインサイドのラチ沿いをグイグイ接近。アンジュデジールを捉えると、2番手のサンライズソアに馬体を内から並びかけたところがゴール。クビ差2着に浮上。サンライズソアは無念の3着。 4着が粘りに粘ったアンジュデジール。そして離れた5着にオメガパフューム。サンライズノヴァはそのあとの6着でした。ノンコノユメは7着で、2番人気のケイティブレイブは4角で外を回されて11着に敗退。 ラスト2ハロンが11秒7-11秒9の芝並みの高速決着。そこで余裕綽々と横綱相撲を演じたルヴァンスレーヴ。まだ3歳でキャリアが8戦で7勝2着1回。2月のフェブラリーS、或いは3月UAEドバイに向けて、何とも楽しみな3歳馬となりました。同じ3歳のアーモンドアイと共に来年の競馬界を背負って行く馬です。
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