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嗚呼!単勝1.6倍キセキ!ショックな凡走!!


  単勝1.6倍のキセキが無残な敗退を見せつけてしまいました。「阪神大賞典」です。春の天皇賞の前哨戦「阪神大賞典」。過去の実績からキセキの1番人気は当然で、加えて強力な同型馬が見あたらないことから、楽に主導権を取って一人旅に持ち込み、自慢のスタミナをフルに発揮できるだろう、多くの競馬ファンはそう考えたはずです。

ところが、ところがなのです。有馬記念と同じように、スタートで大きく出遅れるロス。スタートは互角でしたが、そのあとキセキ自身に走る気がないのか、モタモタして大きく取り残されてしまいました。

川田騎手は「返し馬はいつも通り。でもゲートが開いても、まったく走る気が起きず、逆に出てからは、ひたすら引っ掛かり通し。次回も今回と同じような反応がでるかも、と不安が残りますね」とコメント。

3000mのマラソンレースの舞台で、主導権を取ったドレットノータスがスローに落として逃げたことから、川田騎手が軽くキセキを促すと、それにキセキが反応して、後方から一気に浮上。2周目ではドレットノータスの2番手に進出。

そして、4コーナーで2番手から先頭に躍り出たタイセイトレイルの外に並びかけます。その外にはムイトオブリガード。大外からボスジラ。このときジッと後方インで待機していたユーキャンスマイル(2番人気)が、抜群の手応えでキセキの背後に急接近。

そしてキセキの内側に入ると、岩田康騎手の追い出しに応えて、アッサリと抜け出して余裕の完勝。菊花賞でフィエールマンの3着。ブラストワンピースに先着したスタミナの能力は本物でした。 一旦、ムイトオブリガードが2番手に上がりかけましたが、後方待機で末脚を温存したトーセンカンビーナが鋭く伸びて、大外から追い込んで来たメイショウテンザンを振り切り2着を確保。

  キセキは失速してまさかの7着。元より精神的に難しいタイプで、築き上げて来た実績を鵜呑みにできないタイプのようです。

鞍上の川田騎手も「これからも競馬でどうなるのか心配です」と、首を捻ります。

GIの長距離戦ではポイントになるキセキ。その精神的な状況次第では、ファンにとっても難しい選択となりそうです。