グランプリ3連覇!今年も強かった牝馬の代表格!!
今年、前半戦の総決算、グランプリ「宝塚記念」。昨年の覇者で、年末のグランプリ「有馬記念」も制した女王クロノジェネシス。グランプリ3連覇を目指して参戦して来ました。 単勝1.8倍の圧倒的な人気に推されたのは女王の証し。 当面の敵と目されたのが6戦無敗、4歳牝馬の大器レイパパレ(2番人気)。初GIとなった大阪杯でコントレイル、グランアレグリア以下をちぎり捨てたスケールは、まさに新女王の予感さえ漂いました。 この豪女2頭に続いたのが、同じ牝馬の代表格でGIの常連カレンブーケドール(3番人気)。まさに今年の宝塚記念は「熱い女の対決!!」の様相となった様相です。 レースは最内枠からユニコーンライオンが、好スタートを決めた隣のレイパパレに変わり主導権を主張。これは予定してことでレイパパレの川田騎手は、すんなりと2番手に控えます。その背後にはクロノジェネシスの黄色の帽子がチラチラ見えます。 これは前に行かないとだめだ、とばかりに福永騎手のキセキが一番外から、スルスルとレイパパレの外に馬体を並べて行きます。カレンブーケドールとアリストテレスはクロノジェネシスをマークする形で中団。 有力馬が前々で展開する流れ。一人旅に持ち込んだユニコーンライオンの前半の5ハロンが60秒0。緩やかでこの馬のペース。 さあ、勝負どころの4コーナー。ユニコーンライオンの外にレイパパレ、その外にキセキが接近。そしてレイパパレを徹底マークしていたルメール騎手のクロノジェネシスが追い出します。 直線中程でユニコーンライオンに並びかけて先頭に立ちかけたレイパパレ。それでも踏ん張るユニコーンライオンの粘り腰。それを背後で見ていたクロノジェネシスが猛然と襲い掛かります。外のキセキは鋭い伸び脚がありません。 クロノジェネシスの勢いが違いました。前を行く2頭をアッサリと捉えると、そのまま突き抜けてゴールイン。2馬身半差の圧勝劇でした。 激しい叩き合いとなった2着争いは、ゴール寸前で差し返す形でユニコーンライオンが、レイパパレにクビ差先着。まさに2連勝と現在の勢いそのままにGI馬に先着する大好走。 この2頭から2馬身水が開いて、カレンブーケドールとキセキが4、5着。力は出し切った印象です。 ラストの上りタイムが46秒2-34秒7。いくらか水分を含んだ馬場コンディション。それでも過去10年で最速の上りの決着となりました。 一方で1番人気の宝塚記念優勝は、7年前のゴールドシップ以来のこと。私たちはあの歴史的な女傑アーモンドアイ。そして2年前の宝塚記念優勝馬リスグラシュー、昨年のクロノジェネシスと、史上に残るような素晴らしい女王と遭遇しています。 もう、まわりからは牝馬牡馬の斤量差、無用論が声高になって来ています。そんな女性上位の時代に私たちは到達しています。
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