歴史的定説を塗り替えた条件馬の快走劇!!
これはある意味で歴史を塗り替えるような衝撃的な結末でした。夏の新潟恒例の「アイビスサマーダッシュ」。キャリア5戦、2勝馬の3歳オールアットワンスが初重賞制覇。1番人気に見事に応えました。一昨年の優勝馬で昨年2着と実績断然のライオンボス(2番人気)が2着。 結果的には人気サイドの決着となりましたが、実は3着と力走したのがバカラクイーン(14番人気)。2勝クラスで凡退続き。正直、重賞ではいかにも家賃が高い印象に映りました。 しかも、新潟1000mでは絶望的な1枠1番枠。馬場コンディションがいい外側に向かって、スタートと同時に各馬が外へ外へと向かって走ることが定着していた新潟1000m。 ところが、バカラクイーンの菅原騎手は、陣営の指示どおりも、イチかバチか真逆のコース取りを選択。内ラチ沿いに向かってバカラクイーンを誘導します。他の馬は一団となって外に向かいます。まわりに他の馬がいないことで、ポツンと内から果敢に先行するバカラクイーン。 一番外からライオンボス、その内にロードエース。これに内から並びかけようとするオールアットワンス。これらを追って3番人気のモントライゼ。そして、我が道を行くとばかりに内ラチ沿いを飛ばすバカラクイーン。 内側1頭に対して外側に広がった争いは、ライオンボスを捉えて先頭に躍り出たオールアットワンスが、外ラチから食い下がるライオンボスを振り切り優勝。その間が開いたインサイドで頑張ったのがバカラクイーン。1馬身差で3着に頑張り抜きました。 まさに定説破りの戦法で3着と快走したバカラクイーン。3着はアイビスサマーダッシュ史を変えるような粘り腰でした。まさに衝撃の銅メダルといった結末。 このバカラクイーンの好走で、これからはインを選択する馬が増えるかも知れません。圧倒的、外枠有利の定説を塗り替えたバカラクイーン。これからはインを狙う馬が出て来そうな気がします。
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