情勢は一転二転!外から来たマイル巧者が快勝!!
定説は「ダービーは運の強い馬が勝つ」とよく言われてきた言葉ですが、今年の「マイルチャンピオンシップ」を見ると、強運に恵まれた馬が優勝したような気がします。 一転に二転した天候。雨が降るのか降らないのか。曇り空の下で行われましたが、人気で敗れ去ったサリオスのムーア騎手は「馬場がこの馬には軟らかすぎたようだ」とコメント。 主導権はピースオブエイト。これにロータスランド、ホウオウアマゾンが先行。これに内からウインカーネリアン。そしてソダシ、ダノンスコーピオン。同じ勝負服のダノンザキッドが内から追走。1番人気のシュネルマイスターはその背後。そこにソウルラッシュとセリフォス。後方にジャスティンカフェが追走。 前半の半マイルが46秒6。時計を要する良馬場でしたが、それでもゆったりとしたペースで流れます。 これは遅い!と考えたファルコニアの池添騎手が、3コーナー過ぎに外からスパートして先頭に立ちます。これに後続も反応。ぐっと前に急接近。まさに先頭から一団の展開。 ファルコニアの内にはロータスランド。その外がピースオブエイト。そして後方から外に広がる展開で、開いた内を突いて注目していたジャスティンカフェ。抜群の手応えで接近。ウインカーネリアン、その外にホウオウアマゾン、ソダシ、ソウルラッシュが肉薄。 内のロータスランドの直後まで迫って来たジャスティンカフェ。そのジャスティンカフェの福永騎手が、前の馬がカベで内、外と進路を探します。 馬場の中央からひと際白い馬体を輝かせて、末脚を懸命に伸ばそうとするソダシ。その外からソウルラッシュ。そこへ、後方で末脚を温存していたセリフォスが、一番外からグングン伸びて来ました。そしてゴール前で力強く抜け出して優勝。内からロータスランド、それに不利がありながら馬体を並べて来たジャスティンカフェ、その外にダノンザキッド。ソダシ、ソウルラッシュが激しい叩き合いの末に横一線で鼻づらを並べてゴールイン。 結局、外から鋭く伸びたセリフォスが抜け出して1着。内のダノンザキッド、中のソダシが写真判定の末に2、3着。そしてハナ・クビ・クビ・ハナ差横一線でどっと入線して来ました。 これまでひたすらマイル戦ばかり選んで出走して来たセリフォス。遂に遂にGIを制した瞬間でもありました。 3番人気のサリオスが14着。4番人気のダノンスコーピオンは11着と敗退。 私の◎ジャスティンカフェは直線で何度も前が塞がり、何度となく急ブレーキ。鞍上の福永騎手は「もったいない競馬でした。十分に2着はありましたね。アンラッキーでしたね」と、ガッカリ。応援していた私もガッカリ。 レースを終えて見て、やはり運の強い馬が優勝する! と、ふと思う今年のマイルチャンピオンシップの結末でした。
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