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サムソン時代は終焉か! メインはファンに失礼!


 一昨年のダービーで1、2着。首差のデットヒートを演じたのが、メイショウサムソンとアドマイヤメイン。あれから2年の月日が経とうとしています。ともに現在5歳。競走馬としてまさに脂が乗り切っている年齢。
この2頭が春の天皇賞に向けて大阪杯に登場してきました。とくに、メイショウサムソンにとっては、昨年と同じステップで、昨年はこの大阪杯から天皇賞も連覇。いわゆるゲンのいいレースでした。今年は単勝2.0倍のダイワスカーレットに次いで3.0倍の高い支持率。
 で、結果はダイワスカーレットが優勝。サムソンはどうしたことか6着。前半5Fが59秒6、ラストを34秒8で後続を振り切った安藤勝スカーレットの芸術的ペース。武豊サムソンも目標はスカーレットだったはず。ところが、追い出されると内にもたれ気味。菊花賞以来のアサクサキングスの直後にいて、この馬にも突き放されてしまったあたり、何か解せないものを感じます。休養明けで1分58秒7の時計が速すぎたか?確かに、昨年は2分1秒4の勝ちタイム。それでも、シャドウゲイト、メイショウオウテ、タガノデンジャラスなどと大接戦。内容的には誉められたものではありません。続く天皇賞もエリモエクスパイア鼻差まで猛追されているのです。
 有馬記念が1番人気で8着。大阪杯が6着。サムソン時代の終焉と言われない為にも、天皇賞はさながら背水の陣です。
 そして、アドマイヤメインは8着。いつも速いペースに持ち込み、そのまま逃げ込もうとするのが彼の必勝パターン。それゆえアドマイヤメインが出走してくると、予想するほうでもメインの逃げで検討することが当たり前。ところが、大阪杯は先に行かずに後方待機。「なんで? 何故に逃げないのかアドマイヤメイン。他に主導権を主張している馬がいないでしょ。アンタが行かないと、他に行った馬が有利になるよ。アンタはよけい出番がなくなるよ」と、思い浮かべていたら後方でチョロチョロでした。
 アドマイヤメインから単騎逃げだと思って馬券を買っているファンに、どう説明するんだー。逃げないなら今回は逃げません、後方で抑えて行きます、くらい戦前に公表したほうがいい。発表なしでこんなヤリかたは、お金を出して馬券を買うファンに失礼。メインが逃げる、逃げないは、大きなレースのカギになるのだから‥。メインのファンも逃げて負けるなら納得できようものの、後方で抑えて後方のままでは気持ちのやり場、納得できないモヤモヤ感が後を引くはずです。
 アドマイヤメインは気性的にも逃げ馬。彼の一方的な逃げ脚を見たい、応援している競馬ファンは実に多いのです。