大波乱の桜花賞。その延長線にある3歳牝馬クラシックロード。トライアルを含めて今年の牝馬戦線は異常と思われるくらい波乱の連続。で、オークストライアル「フローラS」で、優勝を決めたのがレッドアゲート。なんと1番人気の優勝でした。
フラワーCではスローに落として逃げ切った人気のブラックエンブレムに、直線大外から猛然と追い込み首差まで肉薄。混戦が続く3歳牝馬クラシックのなかでも、確かな逸材でしたが、それにしても見事な圧勝劇。
フラワーCのような乗り方では厳しいと踏んだ内田博騎手。「馬場のいい開幕週だったのと、枠がいいところだったので、前で競馬しようと思っていました。逃げていた馬が楽だったから、捉まえられるか心配でしたが、よく伸びてくれましたよ。まあ、2,000mでこの走りができるんだから、本番のオークスでも楽しみになりましたね」と、嬉しいコメント。
いつもより数段力強く握手してきた内田博騎手に、
「オークスではこっち(レッドアゲート)に乗るんでしょ?」と、水を向けると、
「う~ん、まだわからないけど多分そうなると思います」と、レッドアゲートで参戦をしたい様子。ただ、桜花賞で騎乗したマイネレーツェル(桜花賞小差6着)を気にしているようでした。
昨年、フローラCはオークス1番人気のベッラレイアが衝撃的なパンチ力で優勝。オークスは2着でも、敗れて強しの印象がありました。
勝ちタイムはベッラレイア2分0秒8に対して、レットアゲートは2分0秒5と、ほとんど互角。ところが、レッドのラストが34秒8に対し、ベッラは34秒3の切れ味。要するに、ベッラレイアほどの凄みには欠けますが、フローラ3着のイクスキューズくらいの能力は持ち合せているようです。
うまい逃げで2着だったのがカレイジャスミン。昨年のイクスキューズと同じ逃げの手を打った北村宏騎手。オークスへ確かな手ごたえを掴んだ様子。不気味です。
3着がキュートエンブレム。デビュー戦で重賞ライムキャンディ(クイーンCで2着)に食い下がる2着。未勝利圧勝で勢いもありました。
ライムキャンディの新馬戦といえば、3着だったテイクバイストーム。当時は大柄な体であと一息の仕上がりでしたが、前走3戦目で独走。ダートで圧倒しました。よし、これはビッグな配当になるとみて、これを本命。
前日オッズは16番人気。これは百万かぁ! いや3連単は1000万いくかもと、我がナイガイタイムスが一面大見出しで打つものですから、そこら中から電話があり、
「よし、その話?? 乗った!」「1000万ですか! 乗せてください」と、まあ、お祭り騒ぎ。
結果は11着。2着カレイジャスミンと0秒7差。私が思うのには、スタートの出負けが致命的。大きな出遅れではないにしても、内枠ということもあり、出負けしたぶん気合をつけたら、引っかかりどうし。3コーナーでは逃げていたカレイジャスミンをも抑え込みそうで、勝浦騎手は懸命に手綱を引いて、足を前に出し踏ん張り状態。これでは直線の伸びを期待するのは無理。むしろ頑張ったほうかも‥と思い、勝浦騎手にインタビュー。
彼は「いや、ビックリしましたよ。ちょっと擦られたら、ああ~という具合にもって行かれましたからね。もうハナに行っちゃおうかな?とも思いましたよ。でも、アベコーさん、この馬ゼッタイ走りますよ。ボクはヘマをしたので、クビかも知れませんけど‥。追いかけていたほうがいいですよ」と、愛馬に名残惜しそうな表情の勝浦騎手。よし、追いかけましょう!
ビックリ! 3歳牝馬1番人気が勝ったゾー(^o^)/う~ん、オークスは大丈夫か??
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