fbpx

犯人のわかっているミステリーは最悪!アイビスサマーダッシュを平凡なレースにしてしまったのは・・!


10

 新潟直線1000m唯一の重賞アイビスサマーダッシュ。直線勝負の5ハロン戦というだけあってスプリント自慢のスプリンターが勢ぞろい。前半から記録的なペースで激しい先行争いが繰り広げられる醍醐味を期待したファンは少なくなかったはずでした。そういう私もその一人。

 できたら前半の3ハロンを31秒台が期待できるかも知れないぞ、という心の囁きに胸が弾む感覚を感じていました。そういえば、3年前のケイティラブは前半31秒8のダッシュ力で逃げ切り勝ち。昨年のハクサンムーンが32秒1で、一昨年のエーブダッチマンが32秒3。非凡なスピードをアピールして見せたのです。

 この型破り、記録破りの猛烈なダッシュ力と、スピードを一番の楽しみにしていた多くのファンにとっては、なんとも落ち着いたサイレント的な結末となってしまったのです。ある意味で、これは私にとって裏切られた思いが残りました。話題の映画で、名優が揃った推理とサスペンス。ところがオープニングと同時に真犯人がわかってしまっているミステリーなんて、裏切り行為に匹敵する最悪な映画なのです。

 前日の土曜日、同じ新潟では芝1000mの閃光特別が行われました。最下級の500万クラスの一戦で、逃げ切った4番人気のパシオンルージュが55秒0で圧勝。このとき前半の3ハロンは33秒1を計時し、余裕で勝ちタイムが55秒0。この比較からアイビスサマーダッシュは53秒台、前半の3ハロンを31秒台も期待できるぞ、考えていたらそれらは見事に期待を裏切られました。

 好ダッシュを利かせて3番人気のフォーエバーマークが飛び出し、1番人気のハクサンムーンが外から2番手に付ける形。同じ脚質のタイプですが、前半は内と外で馬体が離れているため、この2頭にとっては競り合っているというストレスがなく、それはまさにお互い尊重した単騎逃げのような形。

1 2 3

 この2頭がスイスイと気持ち良く逃げているのに対して、昨年優勝のパドトロワが3番手を確保。ところが59Kを背負っていることもあって、3番手に付けられたことで安堵したのか、前に並びかけて先頭に立とうとする気力が感じられません。これはマズイと、差しの松岡プリンセスメモリーが積極的なレースを展開。あとは内外の馬が一団でごった返し。ヤマニンパピオネも16番枠という好条件下で、3、4番手グループであれば、まあいいかなといった、やはり安堵感が感じられる出方。

 これでは、先行するフォーエバーマーク、ハクサンムーンにとっては願ってもない展開でした。

 前半2ハロンが22秒3、3ハロンは32秒9。1000万クラスでも見られるような流れなのです。しかも、驚いたことに前2頭と3番手以下が少し離れる形。ええっ!そんな馬鹿な!!5ハロン戦ならではの激しい先行争いはどうした?!

 4月の福島、芝1200mの福島民友Cで前半3ハロンを32秒5で飛ばしたアンシェルブルーはどうした?!池添騎手は「今回は脚を溜めながら運びました。そのぶん終いいい脚を使ってくれました」オイオイ、6着でいいんかい!

 同様にヤマニンパピオネの石橋脩騎手も「前半はある程度ついて行けたけど、最後はとまりましたね」とか。ハナを切ってナンボの馬ではなかったのですか。

 同型の馬達が共倒れを気にして消極的な騎乗。オイオイ1000mのJRAの距離では一番短い距離で争う重賞なんだぞ!たとえ結果を得られなくとも、オレの馬が一番速いんだ!くらいの強い気持ちで乗って欲しかったですよ。それが新潟1000mの唯一の重賞、アイビスサマーダッシュの醍醐味なのではないですか!?

4 5 6

 初めから真犯人のわかっているミステリーほど面白くない!結局、先行したフォーエバーマークとハクサンムーンの争い。ゴール寸前で抜け出したハクサンムーンが優勝。時計が54秒2。ケイティラブ、エーシンヴァーゴウの53秒台には届きませんでした。

 私の◎リトルゲルダはスタートが今ひとつ甘く、直線中程では中団の外くらいの位置。ゴール前でグイと伸び、外から同じように伸びたレオパステルを抑えて3着。この流れの中で良く頑張っていました。

 ちなみに4着だったレオパステルと、前記した前日の閃光特別で優勝したパシオンルージュは55秒0の同タイムでした。

78  9