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女王ジェンティルドンナを4馬身もちぎったジャスタウェイのGI初制覇に涙!


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 「出走順位が20番目だけど、はてどうしょうか?レーティングの5頭にも入らないようだし・・」

 「大丈夫ですよ。2頭やめればいいのですから、きっと出走できますよ」と担当のS編集者。

 天皇賞の2週前。この日は週刊大衆の「天皇賞特集号」の締切日。私はジャスタウェイに狙いを定めて◎。ところが、そのジャスタウェイの優先出走順位が20番目。18頭フルゲートで、この分では出走できない恐れを感じた私は、5頭最優先のレーティングに期待したのですが残念ながら漏れてしまいました。

 ここ3戦、エプソムC2着、関屋記念2着、毎日王冠2着と、勝てないまでも確実に賞金を加算してきたのに出走できないなんてあるのだろうか。大きく出遅れながらエプソムCだって2着だったし、今回の天皇賞の前哨戦、毎日王冠だって一番よく走っていたのがジャスタウェイじゃないか。そんな馬がレーティングで拾われない、なんてシステムが間違っているのかも・・と、ため息とボヤキが口をついて出てきたものです。

 ところが、予定していたダークシャドウが直前で回避し、メイショウナルト、トーセンラー、サトノギャラント等も早々にキャンセル。 天皇賞 011

 これでジャスタウェイの天皇賞へ出走可能となったのですが、ところが今度は台風27号が日本列島に接近。金曜日から降り続いた雨は土曜日になっても一向に止む気配がなく、むしろ、一段と雨脚が加速。日曜日は晴れマークがついていたものの、タップリと水分を含んだ馬場コンディションは、道悪苦手とされるジャスタウェイの強烈なパンチ力に一気に影を落としてしまったのです。

 「アベコーさん、台風が来ていますよね、もしも上陸となって新幹線がストップ、開催が中止となった場合でも、テレビの中継はあるので前日に新潟に入って頂ければ幸いです」と、BSNテレビ、新潟放送のプロデューサーI氏から連絡を受けて、最悪のケースを考えて準備をしていたのですが、台風が遅くなったことと、太平洋側に逸れることがわかるにつれて安堵。

 とはいえ金曜日の時点では、どう見ても土曜日の東京は不良馬場。よしんば日曜日が快晴だったにしても道悪馬場は避けられそうになく、そういった状況下ではジャスタウェイの本命は割り引かざるをえませんでした。で、金曜日の昼過ぎにBSNテレビに決断した解答は◎コディーノ。 天皇賞 008 天皇賞 007

 ところが、劇的とはよく言ったもので、日曜日の馬場は早朝から太陽が顔をのぞかせて、まさに雲一つない秋晴れ。馬場コンディションは時間を追うにつれて劇的に良馬場へと大変身して行ったのです。

 それはジャスタウェイにとっては天からの微笑み。昼を過ぎた頃には、芝が稍重から一気に良馬場に変更。9レースの1000万、国立特別で優勝したネオウィズダムが芝1400mで1分20秒3だったことを確認して、内心ジャスタウェイを本命にしておくべきだったと後悔。

 そして、天皇賞のゲートが開いたのです。抜群のスタートを決めたジェンティルドンナ。根強いファンも多く、休養明けながら2.0倍の圧倒的な人気。すかさず2番人気のトウケイヘイローが飛び出し主導権。内からダイワファルコン、その外にジェンティルドンナ。 天皇賞 006 天皇賞 005 天皇賞 004

 大外からレッドスパーダが接近。その直後には内からコディーノ、アンコイルド、ダノンバラードが並ぶような形で追走。そして中団のインにエイシンフラッシュ。外にはトーセンジョーダン。それを見るようにジャスタウエィ。出遅れたヴェルデグリーンは最後方グループからの展開。

 スタートして2ハロン目から11秒3-11秒1-11秒5とペースを上げて後続を引き離して逃げるトウケイヘイロー。半マイル通過が46秒5。そして半分の5ハロン通過が58秒4。良馬場とはいえいくらか渋り気味馬場で、このペースは先行馬にはきついペースです。

 3コーナーでトウケイヘイローの直後に取りついたジェンティルドンナが抜群の手応え。その内にダイワファルコン。外にレッドスパーダがいて後ろにはダノンバラード。また直後にはインにコディーノ。外にアンコイルドで、その後ろの内にエイシンフラッシュ。それをマークするようにジャスタウエィが虎視眈々。

 4角をまわり直線に入るとトウケイヘイローの勢いにも陰り。ここが勝負どころと判断した岩田騎手がラスト400mを過ぎたあたりで一気に先頭い出ます。それをじわじわとアンコイルドが接近。その間からコディーノが間を割って2番手に進出。そのときでした。中団から外に出したジャスタウエィがグングン上昇。あっという間にジェンティルドンナに追いつき、ラスト200mでは一気に先頭。そこから加速に任せて4馬身差突き放し圧巻の独走劇。 天皇賞 004 天皇賞 003 天皇賞 002

 2番手のジェンティルドンナから2馬身離れて外から脚を伸ばしたエイシンフラッシュが3着に飛び込んできました。

 昨年、エイシンフラッシュが優勝したときが1分57秒3。今年が1分57秒5と同じようなタイムですが、これは馬場状況が良馬場でも今年のほうが水分を含んでいたからだと思われます。

 それにして、歴史的な4馬身差の独走劇。ジャスタウェイの強さは本物です。雨が降らなかったら本命だったのに・・と、後悔の涙も時すでに遅しの観でした。