例年、大混戦の新潟記念。今年もメンバー構成から大波乱になると考えて予想したまでは良かったのですが、いやはや想像を絶する結果となりました。
私はある1頭の馬に注目していました。バトルバニヤンです。4歳馬でまだ13戦のキャリア。前走の1,600万下・日本海Sを優勝。アップルサイダーに首差勝ち。58Kを背負い、関屋記念と同じタイムだったこともあるのですが、新潟記念の56Kはどう考えても納得いきません。下の条件を勝ち上がったばかりで、重賞でまだ1度も5着以内に入ったことがない馬が、56Kはないでしょう。昨年、1,600万を勝ち上がったばかりで新潟記念に臨んだトウショウヴォイスが52K。それが良かったのか2着に健闘。今年はエプソムC4着、関屋記念4着。その馬がバトルバニヤンより2Kも軽い54Kは、どう考えても納得いきません。
それがハッキリしているのは、準OPの博多Sを独走したダイシングロウ。続く1番人気に推された小倉記念(56K)で2着。この馬とバトルバニヤンが同ハンデというのは、どう考えても不公平。準OPを勝ちエプソムC5着、続く七夕賞が3着と上昇気配のマイネルキッツが55K。バトルより軽いのです。
何故にバトルバニヤンだけが不公平に見えるようなハンデなのか。バトルに勝たせたくないから? それは常識的にまったくありえない。ということは、逆に見たらハンデキャッパーの方たちが、バトルバニヤンの能力を高く認識。これは圧勝もあるぞ、とした結果の判断と決めました。そういえば、2,000mの春の新潟大賞典だってオースミグラスワンの6着、ラスト驚異の32秒7の神業的脚。金鯱賞では57Kを背負いアドマイヤオーラ、インティライミ級と大接戦。その実績を踏まえると56Kも仕方ない、当然とさえ思えてきます。
で、結果は好位置に付けたものの最後の叩き合いで伸びを欠き6着。時計が1分58秒4で、ラストが35秒2。春の新潟大賞典が1分58秒9でラストが32秒7。春に比べラスト3Fが2秒以上遅いタイム。位置取り、仕掛けのタイミングに問題があったようにも思いますが、馬体重がプラス6K。少し余裕残しだったのかも知れません。
さて、優勝したアルコセニョーラ。今年復帰してから5戦し、2ケタ着順が4回。七夕賞12着からの大反転劇。初めて騎乗し、自身2度目の重賞勝ちとなった武士沢騎手の笑顔が、夏の新潟競馬場に溶け込んでいました。ローカルで軽ハンデがベストですが、決め手を生かせる展開では、今後の重賞競走でも目を離せません。
1番人気のダイシングロウ。内目を抑えきれない勢いで、主導権を取ったミヤビランベリを2番手に押し込んで逃げる形。直線はアッサリと白旗ギブアップ。情けなやシンガリ負け。馬券を手にした多くのファンから、あまりの不甲斐なさに落胆と非難の声。途中で任務を投げ出した、どこかの首相とオーバーラップしてきます。
トウショウヴォイスは8着。アテにならないタイプとはいえ味気のないレース。12着→4着→8着→4着→8着。まあ、上下運動の折れ線グラフですね。Y座標の値でも出てきそうです。ところで、このトウショウヴォイスの小檜山調教師。BIの検量室前のエレベーターから乗り込んできて、
「馬主席はどうやっていくの?」聞いてきます。ハア?現在の新潟競馬場が出来てから8年目、今まで随分と新潟競馬場は来ているだろうに・・・。大丈夫かな?と心配。
かくして、新潟記念はアルコセニョーラ、マイネルキッツ、トウショウシロッコで、3連単100万円台のウルトラ配当。今年も大波乱の巻でした。
新潟記念のハンデに異議ありと、思ってはみたものの・・
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