新潟記念1番人気のダイシングロウのシンガリ18着もひどかったのですが、エルムSのコンゴウリキシオー、朝日チャレンジCのアドマイヤメインは、予想をして馬券を買っているファンを、あまりにも愚弄しています。
私たち競馬ファンは、その馬の個性を把握し、その個性がフルに発揮できそうだ、というときに、本命にし、馬券を買うというのが一般的です。
ところが、騎手がわかっているのか、わかっていないのか、一般のファンの思いとは逆にレースをしてしまう、これは私にしてみれば、どう考えても許せません。
例えば、先週の札幌、エルムSでコンゴウリキシオーという馬が出てきました。この馬の個性は、スタートから一気に飛ばして、そのまま逃げ込みをはかるというパターン。2走前の安田記念でも世界のGI馬を相手に、しぶとく逃げ粘って善戦。待機策で脚を温存して直線一気に追い込んで来る、ということは、まずありえない典型的な逃げ一本槍のスピード馬。それゆえ、強力同型が不在のエルムSは、単騎逃げでそのまま押し切ってしまうかも、2、3着なら粘り込みがあるかも、との思いで馬券を買われた方も、少なくはなかったはずです。
ところが、藤田騎手から乗り替わった和田竜騎手は、3番手で折り合いをつけようかと、思ったのか、逃げないのです。スタートが悪かったわけではなく、むしろ絶好の好スタートを切りながら、好位置に控えて直線は待機策に出たときのコンゴウリキシオーよろしく押せど叩けどバタバタ状態で11着のブービー。好スタートを決めたわけですから、行こうと思えば絶対行けたはずです。単騎逃げ逃げ切りもあるかな、と考えた私は和田竜騎手のあまりの消極的な騎乗に無性に腹が立ちました。彼はコンゴウリキシオーの特徴を知っているのか、はなはだ疑問。少しくらい速いペースだって、先手さえ取れれば、主導権さえ取れれば二枚腰で頑張り通すタイプがコンゴウリキシオー。
よしんば、逃げてバテたって、天下の逃げ馬、コンゴウリキシオーらしいレースをして敗れれば、それはそれで納得の範囲。馬券を買っていたファンも諦めがつきます。その辺のことを理解できていない騎手の責任は重大。逃げないのなら逃げないと、レース前からコメントを出しなさい。単勝6番人気、単、複だけでトータル約1000万も投資したファンの思いを、よく考えて欲しいものです。馬券が売れなくなるのも、こんなことが原因のひとつかも知れません。
そして、阪神の朝日チャレンジC。5番人気アドマイヤメインの単騎逃げ確実なのにダッシュがつかなかった、ということか、まったく行く気を見せず後方をトコトコ追走。開幕週の絶好の馬場コンディション。強力同型が不在。普通ならアダマイヤメインは逃げるでしょう。案の定、押し出されて先手を取ったニルヴァーナがスイスイ単騎逃げ。前半の5ハロンが59秒8のスロー。結局、川田騎手は後方で脚を温存して、直線勝負で大外からジリジリ。こんな戦法でアドマイヤメインが追い込んで勝ったことがありますか?これも馬券を買っているファンを考えない問題ありの乗り方。
川田騎手はレース後のインタビューに答えて「今日は最後まで止めないで走ってくれたのが収穫でした」と、コメント。オイオイ負けたことを後悔しならなくちゃ。それに収穫? 単勝に7100万以上の馬券が入っていることをお忘れかな。6着に負けながら収穫? それはないでしょう。これもコンゴウリキシオー同様、典型的な逃げ馬。逃げないのなら走る前から公表するべき。緩みのないペースに持ち込み、それでも頑張るアドマイヤメインの姿を見たくて、1票投じたのに、これも犯罪的、消極作戦にガッカリしました。思いを同じくされているご同輩、お察し致します。