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神戸新聞杯のラスト12秒6は、ナナナなんだ!??


 大きなウエイトを占める菊花賞トライアル「神戸新聞杯」は、ダービー馬で1番人気のディープスカイが優勝。ダービー3着のブラックシェルの猛追を首差振り切りきりました。
 ディープスカイはこれで4連勝。菊花賞に王手をかけた形ですが、一応、距離を考えて古馬が相手でも天皇賞・秋を視野にいれているとか。神戸新聞杯のディープスカイの勝ちタイムが2分25秒3。昨年のドリームジャーニーの2分24秒7の時計より0秒6も遅い時計。これは、前半のペースが大きく左右していたと思われます。
 つまり、昨年のドリームジャーニーのときは、半分の前半1,200m通過が1分11秒3。今年は1分13秒7。このペース、流れの違いが結果に大きく結びついているように思います。要するに、今年の流れは大変なスローペースだったということです。
 であるならば、ドリームジャーニーのラスト34秒5に対して、ディープスカイが35秒1。いったいこれは、どういうことなのでしょうか? 流れが速かったほうが、ラストのタイムが速いのです。
 ディープスカイは四位騎手が抜群の位置取り、仕掛けも満点で優勝に導いた会心のレースだったはずです。終始、中団の経済コースを走らせて、4角手前で外に出す。まさに心憎いプレー。ところが、スローペースなのにラスト1ハロンで12秒6も要しているのです。これはどういうことなのでしょうか。
 この失速気味のディープスカイ。それが、ブラックシェルに首差まで詰め寄られた要因だったように思います。しかも、体重がダービー時よりマイナス6K。完璧に仕上げてきました。この着差は他の馬と能力差がないことを言い表わしているように思います。
 間を掻き分けるように伸びてきた2着馬、ブラックシェル。春の末脚が再び火を放ちそうです。
驚いたのは3着オウケンブルースリ。3角ラストに位置、直線では最後方にいながら、直線では1頭抜きん出た脚色で、グイグイ伸びてきました。キャリア6戦、バテつらい・能力から、いかにもマラソンレースの菊花賞向き。トライアルで差のない4着。大きく変わりそうです。