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能力は紙一重! やはり大波乱の3歳牝馬ラスト決戦!!


 クルクルと猫の目のように変わった3歳牝馬戦線。チョットした展開の有利不利、コースの有利不利が、結果に大きく左右すると考えていたら秋華賞は案の定でした。
 1着ブラックエンブレム、2着ムードインディゴ、3着プロヴィナージュ、4着ブライティアパルス。人気はそれぞれ上から、11・8・16・13番人気。まさに驚愕の大波乱。考えてみれば、桜花賞が12番人気のレジネッタが優勝。2着が15番人気のエフティマイアで、5番人気のソーマジックが3着。16番人気のハートオブクイーンが首差で4着。人気馬は壊滅状態でした。
 秋華賞で優勝したブラックエンブレムは、岩田騎手の巧みな手綱捌きによるところが大。京都の開幕2週目。馬場コンディションは絶好。内回りの2,000m。いかにロスなく走らせることが出来るか、岩田騎手の脳裏にはそのことが大きく頭にあったはずです。幸い4番枠。前の馬を射程圏に入れたインコースをピッタリと追走。上手くいくときは上手くいくもので、直線でもイン狙いで前がガラッとあくラッキーさ。仮に外枠で外を回っていたら、着差から判断して厳しい結果だったかも知れません。
 2着のムードインディゴも1番枠を引き当て、終始インコース、ブラックエンブレムの直後を追走し、4コーナー手前ですーっと外に出し、ゴール前でグイグイ伸びてきました。直前のローズS2着、8番人気はあまりにも人気が低すぎました。
 度肝を抜いたのが3着のプロヴィナージュ。全2勝がダート。ゆえにダート戦を主体にレースを組み立てられてきました。初芝だったのが2走前のラジオNIKKEI賞。結果は9着。0秒5差とそれほど負けてはいないのですが、やはり手を出しづらい馬でした。佐藤哲騎手は「状態が良かったし、中途半端なレースだけはしないように考えていました。思い通りの競馬ができました」と、3着とはいえ満足そう。
 それにしても、1番人気のトールポピーが10着。2番人気のレジネッタが8着。11番枠ト17番枠。いずれも外を狙ってのもの。能力が紙一重のような世代によるケースでは、枠順、コース取りの差があまりにも大きかったように思います。
 私の◎メイショウレガーロも最後方で外々を回るロス。4角ではレッドアゲートに外に弾き飛ばされる不利。主戦の四位騎手が騎乗停止で、幸騎手に乗り替わるマイナスがあったとはいえ、あまりにも不運。それでも勝ち馬と0秒6差。まだまだ捨てたものではないと見ています。