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 1・7倍のカワカミプリンセスもベッラレイアも本調子にはあと一息だったということか・・


 注目のGI「エリザベス女王杯」は、4番人気の3歳馬、リトルアマポーラが古馬の女王格カワカミプリンセス、ベッラレイアを破り見事な初GI制覇。一昨年のフサイチパンドラ、そして昨年のダイワスカーレットに続き3歳牝馬に栄冠。
 そもそも、今年の3歳馬は記録的な大波乱となった桜花賞、これまた大荒れだったオークス。そして、腰を抜かすくらいの結果となった秋華賞。勝ち馬がクルクル変わり、まさに信頼度ゼロの3歳牝馬陣。レベル的には決して高くはなかったはずでした。
 デビュー戦からオークス、秋華賞まで無敵の5連勝。エリザベス女王杯も圧倒でしたが、これは妨害で無念の降着。まさにカワカミプリンセスにとっては、3歳馬をエリザベス女王杯で打ち砕くことが、彼女の存在感を高める証しだと感じました。
 一方、4歳牝馬の代表格であるベッラレイア。世紀の女傑、ダイワスカーレットにウオッカと同期。昨秋のローズSではダイワスカーレットに半馬身差まで猛追。素質の片鱗を見せつけました。ウオッカ、ダイワスカーレットが不在であれば、当然、チャンスであったはずでしたが・・。
優勝したリトルアマポーラは、桜花賞2番人気でオークスが1番人気。結果は5、7着。騎乗者が武幸四郎J。前走の秋華賞も小差ながら6着。もうここまでか、と思ったのですが、エリザベス女王杯は、なんと騎手がルメールJにバトン。これがリトルアマポーラにとって一つの大きな勝利への水先案内人になりました。
 いつもいつも出遅れていたリトルアマポーラが、今回ばかりは好スタート。ゆえに好位置を楽について回れたのです。カワカミプリンセスとは1馬身半差。完勝でした。
とはいえ、今回の勝ちタイムが2分12秒1、昨年が2分11秒9。今回は先行馬が総崩れの流れだったことから判断すると、ややもの足りなさが残ったことも事実。と言うことは、カワカミプリンセスとベッラレイアの調子がまだ本物ではなく、復調途上だったという見方もできるのです。良馬場で本物の調子であれば、おそらくこの2頭で突き抜けたと見ています。
 良馬場といえば、天気予報。日曜当日は雨曇り、その前日も曇り雨という予報。2日も続くと、間違いなく重馬場になる可能性は大。ベッラレイアを筆頭に、人気の馬が雨馬場で応えると考えて、急転直下、下級条件を連勝のアスクデピュティが◎。岩田J騎乗で楽しみにしていたのですが、直線伸びてはいるものの期待したほどではなく9着が精一杯。しかしながら、勝ち馬とは1秒2差。あと少しスケールアップしてくると、十分太刀打ちできるはずです。
桜花賞1、2着、オークスが3、2着のレイジネッタと、エフティマイヤ。ご存知、3歳の代表格。今回はなんと12、13着に惨敗。牝馬は好不調の波、本当に体調維持が難しそうです。