今年のジャパンCダートは、カネヒキリで負けられないな、と武蔵野Sの9着を見ながら強く感じていました。
というのも、武蔵野Sはインのポケットに入って、前も横も他馬がいて、何も出来ない無抵抗のままゴールイン。武豊騎手も「まったく追えなくて脚を余してしまった」と残念がっていました。それでも、カネヒキリの凄いところは、勝ち馬と0秒6差、サンライズバッカスと0秒5差。追えずにこの着差。しかも、2年4ヶ月ぶりの実戦。不治の病と言われる屈腱炎と闘い、その初戦でこれだけの芸当。やはり、ただ者ではない、と私は自負。
しかも、ジャパンCダートを狙うに際して、理想は初戦、つまり武蔵野Sを、そっーと回って来ること。いきなり、アクセル全開では逆にその反動が心配。武蔵野Sは、まさに理想的なレースをしてくれたのです。
武蔵野Sで全力走をしていないから、中間の調教でもコズミが見られず、実にスムーズ。明らかに前走以上の動き、気配。騎乗者もGIレースには定評があるルメール。ダート1,800mという条件は3戦3勝。ベストの条件。3年前のジャパンCダートでレコード勝ち、続くフェブラリーSで横綱相撲。ヴァーミリアンと同じ世代の6歳。東西を分ける横綱的存在の2頭。
長期休養明けのJBCクラシックを、サクセスブロッケンと激しい叩き合いの末、これを下して優勝したヴァーミリアンに、疲労残りが心配だったことも確か。
当日、逃げると思ったマストトラックが当日回避。考えていたレース展開が少し違ってきたけど、米国の快足ティンカップチャリスもいるし、流れは遅くないだろう。サクセスブロッケンが早目に先頭に立ち、これを直後でマークしていたヴァーミリアンも仕掛ける。そこを内で追走していた、カネヒキリが差し切ると予測したのです。
レースは確かに、ティンカップチャリスが飛び出したものの前でチョロチョロされるよりは、少し速くても主導権を取ったほうがいいと判断した横山典サクセスブロッケンが先手を取る形。前半60秒2。緩みない流れです。
カネヒキリは好位の後ろインコースで脚を温存する形。勝負の分かれ目は4コーナー。前を行くサクセスブロッケン、その外にティンカップチャプリス。この2頭の間がぽっかりと開いたのです。そこを、まさにどうぞ、と言わんばかりにカネヒキリ。もし、前の2頭の間が開いていなかったら、外から来たヴァーミリアンとメイショウトウコンを追いかける形になり、優勝は微妙だったかも知れません。
考えてみれば、勝負の結果とは、もちろん、能力は基本ですが、それ以上に偶然、運と言うものが、大きく影響しています。武蔵野Sで力を温存することができたこと。そして、ジャパンCダートでの4コーナーでスムーズに先頭に立てたこと。勝負の分かれ目はここにあったと思います。
それにしても、手前味噌ながらこの日の中山競馬場での、トークショーの検討会で◎☆▲で的中。カネヒキリが◎でボードに4頭だけ書いて、3連単も的中!6万9,460円は最高です。3連複も7,090円、馬連1万1710円。美味しい配当でした。
TBSラジオの「アベコーのモリもりトーク」で予想したので、ゲストの小島よしおさんもきっと、「オッパピー」と喜んでくれているかも知れません。
また、この日のトークショーは、アンジャシュのお二人と一緒。以前、やはり、スプリンターズSでも一緒だったのですが、すっかり意気投合。楽しいトークショーとなりました。
“復活走”カネヒキリを信じて良かったなぁ~と感激のジャパンCダート!
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