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「アベコーのモリもりトーク」が初めて出張


あれは暮れも押し詰まってきた頃でした。私がパーソナリティを務めているTBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」の、担当Yディレクターがいきなりこう切り出してきました。
 「アベコーさん、新潟へ番組の取材に行きましょう!」
 「ええー!新潟なの?寒そー」と私。
 「大丈夫です!ラーメン、付け麺食べ放題。おーと、佐渡も行きますよ」とYディレクター。
 「えっー!佐渡もなのー。一泊しないと無理じゃない」と私。
 「もちろん、一泊しますよー。えーと、新潟2店と佐渡1店を回ってきましょう」
 「わおーっ、豪華じゃない。ハハハ・・」
 ということで、私と番組アシスタントのまりんちゃん。Yディレクターと番組スポンサーのIさん。途中からSプロデューサーも参加。で、一行は一路越後路に。当初は新潟駅に向う予定を、Yディレクターが突然に
 「越後湯沢で乗り換えましょう。北陸急行で直江津に向います。上越市の頚城大勝軒に行きますよ」と、路線を変更。
 直江津駅からタクシーで5分くらい。頚城(くびき)というところに店はあったのです。大きな通りに面したその店は、中に入るとポスターが壁一面にビッシリ。そのポスターが全部プロレス。録画でプロレスのテレビ中継が流れています。松山直人店長は大のプロレスファンとか。
 で、注文して食べた魚粉もりそばが絶妙に旨い。聞けば鹿児島、枕崎で獲れたカツオで、魚粉入り(トッピング可)なんだそうです。これに乾燥岩のりをスープにまぶしたら、もう最高に美味。私、思わずVサイン。珍名アントニオもりスペシャル、最強タッグもりは、プロレスファンが泣いて喜びそうです。
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 お昼(11時から14時まで)だけの営業ということですが、一人で仕込みをすべてやると、営業時間が限られてしまう、とのこと。忙しい時間帯にお邪魔したのに、一生懸命インタビューに答えてくれた松山店長。ご馳走様でした。頑張って下さい。分かれた後に私の携帯にメール。ありがとうございました。
 で、頚城を後にして、今度は信越本線で一路長岡に。窓から見える冬の日本海は、ある種、哀愁を誘います。長岡駅で新幹線に乗り換えて今度こそ新潟へ。そして、駅からタクシーで市内、新潟警察署の傍にある新潟大勝軒に到着した頃は、陽も落ちて、早い冬の闇がやって来ていました。
 この店は落ち着いた造りと、安らぐような証明。実に趣のある店です。
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 「1番人気は野菜もりですね」という寺尾豊店長は、ちょっぴりシャイな方。独特の赤まるラーメン。競馬ファンにはピッタリのネーミング。ここにもトッピングで乾燥岩のり。本当にいい味です。新潟の味になりそうです。こちらは昼11時から22時までの営業(2時間休憩タイム)。ここでも目一杯食べて、お腹はパンパン状態。一旦、新潟駅に戻り、今度は場所を変えて19時からの新潟郷土料理の食べ放題。昼、夕方と大勝軒でさんざん食べてきたのに、なにか別腹のごとく吸い込まれていく郷土料理の数々。
 途中参加のSプロデューサーも痛風気味と言いながら食べる食べる。飲む飲む。見事なものです。
 「これで元は取れたんじゃない」と、Sプロ。「銀鈴」のお店の皆さん、食べ過ぎてご迷惑をお掛けいたしました。とはいえ、もう限界に近い我がお腹。悲鳴を上げています。ということで、ホテルにご帰還。
 翌朝はいよいよ佐渡島に渡航。新潟港からオーバークラフトの急行に乗り、約1時間で佐渡。両津港からタクシーに乗り約20分。佐渡市東大通りにあるのが、池袋大勝軒佐渡店。この店の店長は金子正行店長。54歳でラーメン界に転職した苦労人。
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 店内は奥に長く、若い女性の方が手伝っている、アットホームな店。人気は金子店長が自ら考案したという、みそあつモリ。佐渡の方が好んで食べるとか。ワンコインで食べられる、お子様&敬老もり。また、1・5Kもある根性もり等、デザートに杏仁豆腐。まあ、地域に密着し、そこの風土を生かした金子店長。なにか人生の味がしました。
 今年は夏の新潟競馬に行ったときに、それぞれの店に立ち寄りたくなりました。新潟、佐渡、大勝軒の旅、もうお腹が破裂しそうです。仕事とはいえ、本当に食べました。