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文句なし! 最高の騎乗だった横山典Jからレース後、嬉しい掛け声!(^^♪


090128_2  お見事!というのは、こういうことを言うのでしょうか。素晴らしい騎乗でした。100点満点で、120点という点数があったら、私は間違いなくそれを付けるでしょう。
 先週の「アメリカJCC」のことです。私は◎にネヴァブション。時計がかかり馬力が要求される馬場になったので、最高のパフォーマンスができると判断。1年近く休んだアルゼンチン共和国杯で、ラスト33秒台の末脚。スクリーンヒーローと0秒7差。アルナスラインと0秒5差。更に、意表をついた逃げで見せ場十分だったジャパンCでは、あのウオッカと0秒3差。間違いなく復活してきていました。
 ところが、中山金杯ではジャパンCから一息入れていたせいか、馬体がデビュー以来、最重量を記録。明らかに重め残り。しかも、内回りの2,000mで前残りの展開。条件が悪すぎました。それでも勝ち馬と0秒2差。これも大収穫でした。元来が叩き良化型だし、一昨年、この時季に3連勝。寒期に強いタイプ。外回りの2,200m。別定も有利。まず負けられない、くらいの強い気持ちで予想上、私は臨んだのです。
 相手は、有馬記念出走馬だろう、と見ていたのですが、不思議なことに過去7年、有馬記念組から連対馬は1頭もなし。3着もないのです。要するにこれは、有馬記念での目一杯の激走による反動、あるいは疲労を癒すために、中間、楽をさせたことでオーバー・ウエイト。先々週の日経新春杯5着。有馬記念2着馬アドマイヤモナーク(16K増)などは、その典型でしょう。
 加えて、有馬記念が例年よりも高速決着だったことで、余計に疲労残りが懸念されるところでした。3着エアシェイディ、4着ドリームジャーニーの有馬記念組は、あのハーツクライ、そして3年前のディープインパクトと、同じタイムで走っているのです。
 3番枠を引き当てたネヴァブション。この枠を最大限に生かすには、どう乗ってきたらいいのか、横山典騎手は思案を重ねたはずです。ここで、ジャパンCで逃げて大崩れせず善戦してきた実績が、今回はそれが自信となって出たはずです。強力な逃げ馬がいない、時計のかかる馬場コンディション。
 「よし、前に行こう」横山騎手はためらわず決断したことでしょう。
スタート切ってモサモサとするところを、横山騎手はややシゴきながら、内ラチ沿いを進みます。外からキングストレイルが主導権を主張。先行策で復活をかけるサンツェッペリンが2番手。ほとんど労せずしてネヴァブション。前を行く3頭を、ほとんど後ろの馬が無警戒。緩やかなペースで進みます。前半5ハロンのペースが61秒5。ネヴァブションにとっては、位置取り、流れが最高の展開となりました。直線中程で逃げるキングストレイルを捉えると、後は一人舞台。2馬身半差の圧勝でした。2着にやっと首差だけ先に出たエアシェイディ。3着がトウショウシロッコ。危ないと見たドリームジャーニーは7着のグラスボンバーから4馬身も離された8着と惨敗。
 レース後、調整ルームから次の最終レースに急いで出て行く横山典騎手に向って私が一声。
 「ノリちゃん、おめでとう!良かったね」
と、ニッコリ笑った横山典騎手が
 「馬券とれたあ・・?」と返してきました。 
すかさず、Vサインを差し出して、
 「ありがとう。バッチリだったよ!」というと、
 納得したのか、またニッコリの横山典騎手。
 いやあ、なんかこういうシーンて、いいものですよねー。
 内外タイムスに掲載した予想も的中。TBSラジオ「アベコーのモリもりトーク」もバッチリ。嬉しいAJCC結末となりました。