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まいった!!強かったなあ・・・・1・1と1・3のため息


 近づいてきたクラシック。桜花賞と皐月賞を睨んで行われたチューリップ賞と、弥生賞。桜花賞、皐月賞が同じ舞台、同じ距離を走ることから、直結することが多い、重要な一戦でした。
 まず、桜花賞トライアルのチューリップ賞ですが、優勝したのが昨年の2歳牝馬の女王に輝いたブエナビスタ。阪神JF以来の実戦でしたが馬体重は前走比ゼロ。きっちりと仕上げての登場。実績と相手関係から単勝1番人気は当然でしたが、それにしても、単勝オッズが1・1倍とは凄い。休養明け、本番前のトライアル、追い込みタイプ、そういった不安材料を吹き飛ばした勝利。
 加えて、前半の半マイルが48秒6で、5ハロンが61秒3。明らかに先行馬ペース。実際、7番人気で2着に逃げ粘ったサクラミモザは展開に恵まれたもので、2、3番人気で後方に待機したブロードストリート、ジェルミナルが4、5着だったことを考えても、いかに逃げたサクラミモザの流れだったかがわかります。
 それゆえ、優勝したブエナビスタは前半、最後方に置かれる展開。4角で中団くらいに外を回って進出。ものの見事に突き抜けました。着差以上の余裕と強さを、そのまま直接肌で感じた思いがします。4戦3勝のGI馬。父はスペシャルウイークで母がビワハイジ。まさに、ビワハイジのファンは歓喜の涙を流しているかも知れません。兄アドマイヤオーラを追い越す時期も、そう遠くはないはずです。

 一方で、皐月賞に大きなインパクト持つ弥生賞。ここも圧倒的な人気を集めたロジユニヴァースが優勝。皐月賞を迎える上で、大きな自信を掴んだのに違いありません。
 単勝支持率が1・3倍。これは異常とも言える人気。なにしろ、新潟2歳Sを優勝し、GI朝日杯FSも連勝したセイウンワンダーが出走しての人気。まるでGI馬をあざ笑うかのような断然の支持。レース前は2強対決と騒がれながら、セイウンワンダーは2番人気で4・8倍。あまりの格差。
 しかしながら、結果は歴然でした。強気に逃げたロジユニヴァース。横山典騎手が馬に余計なストレス、プレッシャーをかけないように乗った、ということでしたが、まさに大正解。終わってみれば危なげなく、余裕の2馬身半差。視界良好、皐月賞が見えたような一線でした。
 対する、セイウンワンダーはスタートからロジユニヴァースをマーク。それゆえ好位置に付けて、いつでも捉まえられる体勢にいたのですが、直線はほとんど失速状態。西の大将格にしては、あまりにも不甲斐ない惨敗。朝日杯FSが新潟以来の実践で10K増。そして、今回の弥生賞が朝日杯FSより12K増。本番前とはいえ、あまりにもファンを無視した仕上げだったのではないでしょうか。皐月賞も、弥生賞も勝ち馬投票権は、どっちも同じなのですから。ちなみに、優勝したロジユニヴァースは前走比マイナス4Kでした。