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誰が予測した!1,000万より遅いペース?強気ローレルゲレイロの藤田騎手の意気込み勝ち!!


 今年、第2弾のGI「高松宮記念」はトウショウカレッジでいけるだろう、と私の頭の中の予想の方程式は考えていました。大外18番枠にジョイフルハートが組み込まれたときに、ますますその思いを強くしたものです。
恐らくGI高松宮記念に出てきたからには、オーバーペースだろうとなんだろうとジョイフルハートはダッシュの良さを見せつけるに違いない。前走の千葉Sではダート1,200mで、前半3ハロンが33秒0のダッシュ力。芝なら32秒台も十分可能。これを、ローレルゲレイロ、ビービーガルダン、ドラゴンファング、スリープレスナイトにキンシャサノキセキが追いかける展開。間違いなく前半32秒台のハイペース。
 となると、昨年の優勝馬ファイングレインに、一昨年、追い込んで1、2着のスズカフェニックスとペールギュント。あるいはアドマイヤマックスにキーンランドスワンの1、2着。サニングデールとデュランダルの強烈な追い込み。過去10年、データ的には圧倒的に差し追い込みが舞台。
 しかも、しかも、6年前の高松記念優勝馬ビリーヴから一昨年のスズカフェニックスまで、優勝馬は前走で阪急杯に出走しているのです。2着も昨年のキンシャサノキセキを見ても前走が阪急杯で共通。
 さあ、答えは簡単。前走が阪急杯。そして差し込んできた馬、その馬に当てはまるのがトウショウカレッジとファリダットの2頭。という具合になったわけです。中でも阪急杯で開幕週なのに、最後方から大外を回るという信じられないレースをし、それでもメンバー最速のタイムで5着にノシ上げたトウショウカレッジに期待し、相手はファリダット。昨年このレース2着のキンシャサノキセキ。そしてローレルゲレイロ、スリープレスナイトという順にしたのです。
 ところが信じられないことが起きました。大外から好スタートを切ったジョイフルハートが先頭に立ち、さあ、大逃げを見せるか、というときに、その内からローレルゲレイロが並びかけてきました。おっ、2頭の主導権争いかと、思ったのもつかの間、ジョイフルハートが引いたのです。まさか、なぜ? 結局やすやすとローレルゲレイロに主導権を渡し、この時点で白旗。こんな意気込みのない乗り方もあるのですね・・。GIなのに・・。
 それで楽になったのがローレルゲレイロ。1,200mを単騎逃げ。前半3ハロンが33秒1。こんな時計は条件級。同じ日の9レース三河特別(1,000万)で、逃げたハギノハーセルフは、前半3ハロンを32秒9と、高松宮記念を上回るペース。(三河特別の勝ち馬はゲットブラック。出遅れてキンシャサノキセキと同じ1分8秒8。驚いたことにゲットブラックは、ラスト3ハロンを34秒4で、キンシャサの35秒5を1秒以上も上回っているのです)
 このローレルゲレイロのマイペースによって、そのまま逃げ切り勝ち。3番手にいた1番人気のスリープレスナイトが2着。2番手のビービーガルダンは16着と大敗。この馬はどこかで先頭に立たないと無理。幸四郎騎手が理解していたかどうかは?です。昨年1、2着のファイングレインが17着、キンシャサノキセキが10着。あまりにも昨年と対照的な着順。とくにファイングレインは間違いなく体調に問題ありです。
 さて、我がトウショウカレッジは、4角で前が壁になり、直線でうまく外に出せたのですが、間からこじ開けるように伸びてきたソルジャーズソングと、壮絶な叩き合いで、かなり際どい鼻差4着。直線大外からファリダット。
 トウショウカレッジが3着で3連複が1万2千円台(だったと思います)。それゆえ悔しい鼻差でした。もう少し流れが速くなって欲しかったですね・・。ちなみに、昨年のファイングレインの勝ちタイムは小雨の中で1分7秒1でした。