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菊花賞最終便の神戸新聞杯から学ぶべきものは・・!!


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   注目の菊花賞トライアル「神戸新聞杯」は、前週の「セントライト記念」を受け、満を持してダービー馬ワンアンドオンリーが登場。単勝が1.6倍という圧倒的な支持率。

 さながらワンアンドオンリーの相手探しという様相でした。パドックに登場した主役はダービーよりもマイナス4Kという完璧な仕上げ。ダービー馬としてファンには迷惑をかえられない、という橋口厩舎の意気込みがひしひしと伝わってくる雰囲気。

 主導権を取ったのはトップボンバー。これを前に見て2番手が4番人気のウインフルブルーム。ダンディーズムーンとヤマノウイザードがこの後に続きます。好位置には2番人気の上昇サトノアラジン。中団には内からトーホウジャッカルで、トーセンスターダムを挟むように外側にサウンズオブハーツ。直後にはハギノハイブリッド。ヴォルシェーブが外目で続きます。そして注目のワンアンドオンリー。後方から3番目の位置で追走。

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 前半3ハロンの入りが36秒6で、半マイルが49秒0。そして前半の1000m通過が60秒8。半分の1200m通過が1分13秒2と、比較的緩やかなペースで坦々と進みます。

 動きが劇的に変わったのが3コーナー過ぎのこと。あの馬が動いたのです。ワンアンドオンリーでした。外目をスルスルと上位に進出。これにサウンズオブハーツがついて行きます。2番手のウインフルブルームも逃げるトップボンバーに並びかけて来ました。

 それを見てサトノアラジンが進出態勢。トーセンスターダムは前がカベで置かれます。そこを内から外に出そうとするトーホウジャッカル。ヴォルシェーブはまだ後方。

 4コーナー手前で抜き去り先頭に立ったウインフルブルーム。それを見て進出してきたサトノアラジンが直線で並びかけてきます。

 そのときでした。相手はこの馬だ、とばかりに外からワンアンドオンリーがグイグイ脚を伸ばしてきました。そしてサトノアラジンが先頭に立ったところを、ワンアンドオンリーが容赦なく並びかけて押さえつけにかかります。最内からハギノハイブリッドが脚を伸ばして来ました。

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 勢いは歴然でワンアンドオンリーが先頭に立ちます。ところが直後でワアンアンドオンリーをマークしていたサウンズオブハーツが猛然と並びかけてきました。内にワンアンドオンリー。外にサウンズオブハーツ。馬体を並べて2頭の激しい叩き合いです。

 そして内に切れ込むように伸びてきたトーホウジャッカルが凄い勢い。酒井騎手が左ステッキだった為に内にささり、前の2頭に近づいたとき進路を外に変更。舌越しながら大勢を立て直し、また強襲してきました。3頭馬体を並べてゴールイン。

 内からワンアンドオンリー、中にサウンズオブハーツ。そして外にトーホウジャッカル。結果は内のワンアンドオンリーの貫録勝ち。頭差でした。2着がサウンズオブハーツで、頭差でトーホウジャッカル。

 着差から判断すると、頭差という僅差で勝ったワンアンドオンリーは大丈夫か、という声が聞かれそうですが、早めに2番人気のサトノアラジンを叩きつぶし、さらに直後でマークしていたサウンズオブハーツに外から馬体を並べられながらもヒルまず競り勝った勝負強さ。これは着差以上の評価が出来ると思います。

 ただ、ダービー以来でマイナス体重。これは菊花賞に向かう上で気になる材料。当面のライバルであるイスラボニータは、セントライト記念がプラス6Kでした。006

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 2着のサウンズオブハーツはワンアンドオンリーの直後で展開が味方したとはいえ、頭差まで詰め寄った進境度は見逃せません。同様に気楽に乗れたトーホウジャッカルも、ゴール前で態勢を立て直しながらの猛追。真っ直ぐに走っていたら差し切った可能性があります。

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セントライト記念、神戸新聞杯が終了して、大勢は菊花賞本番を待つばかり。どんな菊花賞伝説が生まれるのでしょうか。