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神戸新聞杯2着のリーチザクラウンは、菊花賞は無理かもという声にどう答えるのか!?


 菊花賞の前哨戦、トライアルの神戸新聞杯は7番人気の伏兵イコピコが優勝。2着リーチザクラウンに2馬身差。圧勝でした。500万1着、プリンシパルS4着の際立った末脚から、白百合賞そして、ラジオNIKKEI賞と期待していた馬。馬体重こそ休養前と変わりませんでしたが、筋肉の張りが素晴らしく、夏を越して逞しく成長していました。
 勝ちタイムが2分24秒2のレコード。しかも、ラスト3ハロンが33秒7の強烈な破壊力。文句なしの内容です。もちろん、菊花賞の最有力馬にノシ上がったわけですが、本番まで中3週、休養明けでいきなりレコード勝ちした反動、いわゆる2走ボケが気になるところです。
 それ以上に、心配なのが2着に逃げ粘ったリーチザクラウン。ダービー以来で馬体重がなんとマイナス18Kの498K。デビューから500Kを切ったことがなく、トライアル戦で激減した馬体で、本番の菊花賞でスタミナが続くかとなると疑問です。しかも、何故、逃げることになったのでしょう。本当は2、3番手で折り合いを付けて、4角で並びかけるという形が、本番を見据えた理想的な競馬だったはずです。
 レース前、私はトモロポケットに期待していました。単騎逃げが打ちやすい理想的な1番枠。逆にリーチザクラウンは外枠の13番。内からスーとトモロが主導権を取り、他に競り込んできそうな馬もいないことから一人旅は確実。ラスト34秒台で持ったままで楽勝した阪神の500万の内容から、勢いもあるし、チャンスはあると見ていたのですが局面が変わったのです。
 ゆっくりしたスタートから好位置に控えていたリーチザクラウンが、引っ掛かると武豊騎手が感じとったのか、1角で外から一気に主導権を取りに行ってしまったのです。先頭に立つと折り合いは付いたものの、菊花賞に向う上で学習させたいことが出来なかったのは、何のためのトライアルだったのか、どうしても合点がいきません。菊花賞で2、3番手に控えた場合に、引っ掛かる懸念が出てきてしまいました。
 セイウンワンダーは流れが遅いと判断して、好位置からの競馬。そのわりにしぶとく伸びて3着。2,400mでも対応できることを実証しましたが、やはり、それでも3,000mは長い印象。天皇賞・秋に行くべきでは…と思います。
 1番人気のアンライバルドは中団待機。直線伸びてきましたが、皐月賞のような鋭い迫力は見られませんでした。これが休養明けなのか、距離なのか、何とも微妙です。岩田騎手は「掛かったからね。その分かな・・」とコメント。それじゃあ3,000mは折り合いが付くのでしょうか?
 内田騎手のアプレザンレーヴが9着。好位置から直線でジリジリ後退。馬体重が24K増の554K。いかにも重め残りで調整不十分でした。
 また、2番人気のアントニオバローズが11着。優勝馬から2秒も離される大敗。皐月賞で1秒6も離された9着と惨敗した馬ですが、そのあとプリンシパルS2着、ダービーが3着。叩き良化タイプのようですが、今回の2秒差は中3週で巻き返せるでしょうか。
 それにしても、10番人気◎トモロポケットは惜しかったです。仕方なく2番手で進めたのですが、外から掛かり気味にレッドシャガーラが馬体を併せに来て、フタをするような形。そのため4角では動くに動けず、外からきた後続に先を越される形。それでもアンライバルドと0秒2差。本当に惜しかったです。
 リアルスポーツ紙でも1面大見出しで「アベコー爆穴・トモロポケット逃亡V①」としてくれたのですが…。これも運命、仕方ないけど惜しかったです。