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高速馬場では枠順が大きくモノをいった女王杯!!


010 顔触れから強力な逃げ馬が不在の「エリザベス女王杯」。おそらくヴィルシーナがヴィクトリアマイルのときのように、楽に主導権を取って一人旅に持ち込むのだろう。流れは明らかにスロー。私はそう考えて今年のエリザベス女王杯の推理を考察しました。

京都の馬場は雨でもない限り、少しでも経済コースを走れる馬が有利。だとすると内枠の馬たちはプラスアルファをして考えなくてはいけない、私そう読んでいたのです。

また、エリザベス女王杯は過去の歴史が物語るように、3歳馬が圧倒的に有利。昨年がいい例で、上位5頭のうち4頭が3歳馬。この傾向は秋華賞レコードだった今年も強いと推察。秋華賞と同じく◎ショウナンパンドラ〇ヌーヴォレコルトの3歳馬で、4歳▲ラキシスという順になったのです。

「何が何でも今回は行く」とばかりに、ステッキを入れてサンシャインが主導権を主張したので、仕方なくヴィルシーナが2番手。遅い流れを意識していたのか2番人気のメイショウマンボが3番手。秋華賞の二の舞いは踏むまいと、1番人気のヌーヴォレコルトが5番枠と言うこともあってか4番手の正攻法。これをキャトルフィーユ、ホエールキャプチャ、その真後ろにインをラキシス。その1頭置いてフーラブライト。後方には折り合い重視したショウナンパンドラ、外にディアデラマドレ。離れた最後方にポツンとアロマティコ。

001002 前半3ハロン35秒4、1000m通過が60秒3。超スローではないもののゆったりとした流れ。先頭のサンシャインとヴィルシーナが3番手以下を離し気味に先行。第二グループはメイショウマンボを先頭に、ヌーヴォレコルト、直後にキャトルフィーユ、ラキシスが内ラチ沿い。これらが列車のように続いて行きます。その後ろにはフーラブライトで直後にショウナンパンドラ。並んで外にディアデラマドレ。

さあ、勝負どころの4コーナー。3番手にいた内からヌーヴォレコルト、外にメイショウマンボが仕掛け気味に動いてきました。これを見てキャトルフィーユ、直後のラキシスも接近。後方からインを通るフーラブライト、その後ろからショウナンパンドラとディアデラマドレが並んで前を追撃開始。

直線は内から一気に抜け出したヌーヴォレコルト。ここでメイショウマンボは息切れ。キャトルフィーユとその後ろからラキシスが猛然と追い上げてきます。直線外をディアデラマドレと、うまく外に出したショウナンパンドラが切れ味勝負。

ラスト3ハロンが11秒5-11秒3-11秒3。ラスト34秒1の争い。外をまわった後方一気のタイプには絶望的な展開。

003005 直線内から飛び出したヌーヴォレコルト。岩田騎手の独特のアクションが目立ちます。そのアクション以上に激しい追い方でグングンと詰め寄ってきたのが川田・ラキシス。ゴール前100mで先頭に並びかけました。とはいえ、ヌーヴォレコルトもクラシック馬としての意地。懸命に盛り返します。外にラキシス、内はヌーヴォレコルト。2頭の激しいデッドヒート。3歳VS4歳の息詰まる死闘。結果は外のラキシスに軍配。クビ差でした。

逃げたサンシャンを除いて、1着から10着までがラスト33秒台の末脚比べ。ということは前に行っている馬も33秒台。物理的に届きません。

006007 それゆえ、ディアデラマドレのラスト最速の33秒1で3着は、外をまわったもので実に優秀です。同様に私の期待したショウナンパンドラも4角で内からサッと外側に出し、ラスト33秒3懸命に浜中騎手も追ったのですが僅差の6着。やはり、こうした展開ではポジション、枠順の有利不利は大きかった気がしました。

ちなみに、ディアデラマドレ以外の上位陣のゼッケンは、1・5・2・3番。内枠の馬で決着。是非、来年の参考にして下さい。

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