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やったー!菊花賞だ!スリーロールスだ!!浜中Jありがとう\(^o^)/


0910281_2  菊花賞で狙っていたスリーロールスが、人気のリーチザクラウンやイコピコ、アンライバルドを一蹴。第70代の菊花賞優勝馬に輝きました。
 今年の菊花賞は一昨年、昨年に続いてダービー馬が参戦していない一戦。過去10年でダービー馬不在の菊花賞は4回。そのうち3回が馬連は万馬券。大荒れの菊花賞になる公算が大でした。トライアルのセントライト記念を制したナカヤマフェスタは、本番を前にしてダービー時よりも馬体重がマイナス6K。まったく菊花賞に思いを馳せていない仕上げに、菊花賞の勝ち負けは厳しいと、セントライト記念直後のブログでも書きました。
 同じようなことが1番人気に推されたリーチザクラウンにも言えました。ダービー以来の神戸新聞杯で2着。当時がマイナス18Kと馬体重が激減。本番前にこの大幅に減った体重では無理かも知れない。これも、神戸新聞杯終了後のブログで書きました。ただし、菊花賞は他に主導権を取って行きそうな馬がいなかったのです。それゆえ、ゆったりとマイペースで行ければギリギリ逃げ残りも考えられるが、それでも頭はない、2着か3、4着。それは、直後に勝ち馬、そう菊花賞の勝ち馬がいるからだ、そう私は考えました。
 それが、スリーロールスだったのです。リーチザクラウンの逃げはほぼ確実。流れは超スロー。こんなときは経済コースをロスなくピッタリと走ってくる馬が有利。なにしろ3,000mも走ってくるのだから。自分の予想のコラムではそう書きました。
 それは9月26日の阪神、野分特別(1,000万)でした。このレースはある種、驚愕のレースだったのです。3角で先頭に立ったスリーロールス。4角を回ると再加速して後続に4馬身差。時計を見て度肝を抜かれました。芝1,800mを1分45秒0、なんとラストが33秒6。余裕を残してこの時計はありえない。私は何度も確認したのですが、間違いではありませんでした。
 野分特別の1週前に行われた古馬準OPの西宮S。ゴール前でナムラクレセントと追い込んだスマートギアの壮絶な死闘。首差でナムラクレセントに凱歌。時計が芝1,800m1分44秒8でラストが34秒4。2着のスマートギアが同タイムでラストが33秒8。なんと毎日王冠で4着(ナムラクレセント)の馬や、京都大賞典2着(スマートギア)と、勝ち時計はほぼ同じで、末脚の威力は切れ者スマートギアを上回っていたことに衝撃的でした。それも余裕を残して…。
 菊花賞の枠順が発表。1枠1番。野分特別と同じ。これは運命か。この枠ならリーチザクラウンを前に見て、内枠をロスなく走って来れる。おお、何というラッキーさ。GIを制するのにはこういう幸運も必要なのだ。2、3番手で内をぴったり。野分特別で見せたラスト33秒6が生きてくる。そう、再加速なのだ。これで後続も振り切れる。と、私はほくそ笑んでいました。
 菊花賞当日は晴れの良馬場。天気予報は曇り→雨予報でしたが、これも大きなストライドのスリーロールスにはついていました。
 菊花賞は頭に描いた通りの展開。ただ、リーチザクラウンが2番手以下を大きく離して逃げるというのは予想外でした。それでも、スリーロールスの優勝は3角過ぎに浜中騎手の手綱が長手綱でブラブラ状態。周りの馬のピーンと張った状態と比べても、しっかり折り合っている、長距離はこうじゃなくちゃ。これは絶対いける! と私は確信に変わりました。ゴール前でターフビジョンに驚き、外に大きく逃げたのはキャリアの浅さ。それでも盛り返して、インから伸びたフォゲッタブルを盛り返して差し返したのは、この馬の素質の高さでしょう。勝ちタイムが昨年の菊花賞より2秒以上速い時計。騎乗した浜中騎手は初めてのGI勝ち。大いに嘱望されている関西の若き獅子。スリーロールスともども楽しみです。